約 2,531,002 件
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/334.html
(呑まれるなっ!) 敵が来るというのなら望むところ! こちらもフルドライブには時間の縛りがある 故にここでの決戦は願っても無い! ここで敵の気迫に呑まれて硬直したのでは話にならない それこそSランク魔道士の誇りとプライドにかけて、真っ向から倒してのけるだけだ 「バルディッシュ! 敵のMAXスピードに合わせて誤差修正! マルチタスク二番解放………サンダーフォールッ!!」 Yes sir...ThunderFall set up フェイトとて会話中、ただ呆けているほど間抜けではない 敵の行動に対する備えは十分 デバイスに溜めておいた広域自然干渉魔法を 男のの突進に合わせて抜き放つ 「轟け……サンダーフォールッッ!!!!」 直後、フェイトの周囲に特大の電磁波が巻き起こり 天空に発生した雨雲が雷を招来 招き合う二つの稲妻が呼応するかのように互いを呼び合い、その姿を求め―――飛来する そして……轟・雷・飛・散・ッ!!! 場を劈く幾条の落雷が場に降り注ぎ 黒衣の魔道士の金髪が、暴れ狂う電気の中で生き物のように逆立つ その姿はまさに雷雲を自在に操る戦の女神の如し 「っっっ!? な……!?」 だが、フェイトが戦女神ならば相手は神の喉笛を食い千切る魔犬だった その姿に今度こそ彼女は背筋に寒気を感じずにはいられない その神様が血迷ったとしか思えない稲妻群の爆撃の中 微塵も臆さず引かず―― 奴はこちらへの最短距離を駆け抜けてくる 真紅の光をその身に宿す狂戦士 彼女の召還した雷は―― 男を少しも退ける事はなかったのである 「おおおああぁぁぁああああああっっっ!!!」 全身を貫く雷は一つや二つでは効かぬはず! なのに全く歩みを止めず、行軍に些かの陰りも無い カウンターで決まったAAAランクの稲妻が足止めにすらならないというのか!? あの男の纏う赤き光が肉体的な防御を高めている? 否、異界の魔道士よ! あの光に物理的な加護など何一つ無い あれは四枝の浅瀬―――アト・ゴウラ 決して引かず 決して逃がさぬ この槍兵の不退転の意思の体現にして 敵を必ず殺し尽くす、赤枝の騎士の大禁戒だ! 「ザンバー最大出力! 疾風迅雷ッ! 迎え撃つッッ!!」 Yes sir... 数多の落雷の中心に位置する女神を食らおうと猛る猛犬 対してそんな魔獣に神罰を下そうと、彼女のその手に握られるトールハンマー 雷を纏った巨大な剣が再びこの世に顕現する 天に突き立つ神罰の雷をその手に構え 真っ直ぐ直進してくる槍の魔人を今度こそ打ち倒す! 奴がこちらの間合いに入ってくるまで――あと0.2秒 さっきまでこちらの剣を受けて防戦一方だった男とはまるで別人 これがこの男の本性だとでも言うのか…? 稲妻の渦を一本の槍で掻き分けて、掻き分けて、掻き分けて――! こんなの、、人間業じゃない 人間じゃ――――ない… Just Shoot it... 「っ!」 一条の槍のみで落雷の渦を駆けて、泳いで 止まる事のなかった超人が今――彼女の間合いに一歩、足を踏み入れた! 「はぁぁあああああッ!!!」 そこに十分な体勢で 最速で、最強の一撃を見舞うフェイト どう考えても外しようのない一撃 (直撃……入るっ!!) コンマ一秒以下の刹那の攻防が 互いの目にはスローモーションに見えた事だろう 決着の一撃はゆっくりと、ゆっくりと ランサーの右の胴体に吸い込まれていき―― ――― ぎぃぃぃぃぃぃんッッ!、、という 閃光が空を切り裂く独特の音が空間に木霊する コマ送りがコマ落としになったかのように 蒼い影と黒衣の影が瞬時に交錯を果たし―― 巨大な刃を居合いの如き速度で抜き放ち 横薙ぎにて振り抜いたフェイトが 後ろ手にザンバーを放ったまま、立ち尽くす 「……………」 その全てをやり終えた表情に何を写すのか 勝利の喜び? 強敵への敬意? 恐るべき戦いを無事に乗り切った安堵? ――――否、、 彼女は己が武器を振りぬいた姿勢のまま 未だ動こうとはせず、、 その表情は硬く―― 目は極限まで見開かれていて―― 「………そ、」 わななく口からようやっと、、震える声で―― 「………そんな、、馬鹿な…」 それだけを言った それは果たして誰に対して問うたものなのか――? 彼女の相手であった槍兵に当てたものか? しかし彼の姿は、フェイトの後ろにも前にも、横にも見えず、 「だから言っただろ? 時間の無駄だって お前さんのそれな、ブレるんだよ―――」 その声は果たして彼女の抜き放った黄金の刃の先 「相手に当たらないよう祈りながら、おっかなびっくり振り回してるもんで 俺を仕留められると思ったか……たわけ」 ザンバーの巨大な刀身の腹の部分に―― 悠然と立つ蒼い死神から発せられた言葉であったのだ ―――――― 先ほど、短い問答の中 その男の言葉に彼女は初め戸惑いの色を見せ 目を白黒させて、そしてほどなく厳しい表情で憤慨の感情を現した 当然であろう 彼女とて厳しい訓練を受け、数多の実戦で磨き抜かれた歴戦の執務官だ その技量、戦技には一角の誇りを持っている だから男のこんな言葉に素直に頷けるはずがない ――― 趣向が合わない、などと ――― しかして男の言葉はついには彼女に正しく伝わる事はなかった 一から順に説明すれば、もしかしたら理解してくれたかも知れない ………馬鹿を言うなというのだ 戦場でそこまでしてやる義理がどこにある? あの程度の警告が精一杯―― それ以上の事は期待されても困るというものだろう しかし何より自分の言葉が彼女に単なる侮辱と取られるのが癪に障った… こんな少年兵でも分かるような事を一から説明せねばならぬほど 目の前の女は果てしない勘違いをしているというのか? あるいはその有り余る才能が、戦場における動かぬセオリーから目を逸らさせているのか? 何せ男とて彼女の戦力に、初めはただ驚き、舌を巻いたのだから この相手と技を比べあう期待に胸を膨らませたのだから しかし常に一番槍を勤めてきたこの勇者が防御一辺倒に追い込まれる屈辱 この魔道士の速攻の凄まじさに驚嘆し、逆襲の槍を振るう事に歓喜を覚え、、 その過程で防御を固め、敵の剣筋を見切ろうと彼女を観察していたら………これだ、、 まったく、ふざけるなというのだ……この相手は――― 早々に、根本的に自分には相応しくないと気づかされてしまった そう、思えば初めの一撃から生じた違和感 自分があの一撃を避ける事が出来た疑問 最初は彼女が負った怪我によって攻撃を外したのかと思ったが――そうじゃなかった…… この相手には―――初めから殺意が無い… この相手は―――初めからこちらの頭をぶち割る気など、なかったのだ… もし怪我であの必殺の間合いを外したというのなら 直後に自分と対峙し、行われた剣戟もロクなものになっていなかっただろう 間違ってもあんな見事な、閃光のような攻撃を繰り出せるはずが無い 結論から言うと怪我はこの女の技をさして鈍らせてはいなかった その気になればあの時―――こちらの頭を割って勝負をつける事も可能だったのだ つまり初めの初撃は寸でのところで相手自らがこちらの肩口に狙いを変えたものであり、、 敢えて急所を外して叩き落されたものに他ならない 逆襲を誓い、防衛一辺倒で敵の攻撃を見据えていた男の目が それに気づくと共に急速に冷めていった 途中、攻防の最中でもこの娘は常に武器を狙っていた こちらの急所に直撃しそうな軌道になると、刃を返し 剣の腹を向け、致命傷に至らぬようにしてきた そら、さっきの最後の一発だってそうだ 正面から特攻する自分に対し、完璧な直撃の軌道を取れたというのに―― こちらを真っ二つに出来るその瞬間――淀むのだ、切っ先が…… こちらをギリギリ殺さぬ線を常に模索しながら あの相手はこちらに相対して来るのだ 返す返すも凄い才能だと思う 凄まじい素質だと思う 雷撃を操り、得意で無い近接でこの槍の英霊をてんてこ舞いさせる それがどれほどの技量を現すのかちょっと想像もつかない そしてその有り余る才能の大半を、この娘は―― 「相手を殺さずに制する」事に、注ぎ込んでいる まったくちぐはぐ過ぎて何が何やらである そんな相手が皮肉にも大剣を―― 「一撃必殺」の具現たる刃を振り回してくる姿は いかにもアンバランスで見ていて気持ち悪さすら感じる 彼女はミッドチルダ式魔道士 傷つけずに相手を制する事を誇りとするミッド式魔法の使い手であり 彼女にとって不殺は義務であり、己が信念にもとった行動でもある その高度な技巧を、この魔道士は恥す事無く実戦しているに過ぎない ――― 趣向が合うわけがない ――― 男の生きた時代では 「不殺」 は正義ではなく、むしろ悪徳 全身全霊を以って相対し、互いの命を奪い合うのが彼らの戦だ 相手の命を奪った時、その愛すべき敵の人生の全てを我が背中に背負い込んで そして殺した者の魂と共に歩む、神聖なる儀式だ だから男は―――自分の息子さえその手にかけてなお後悔の念など微塵も無い 不殺とは、その真逆 戦った相手を受け入れる覚悟が無いという事であり 己を辱めると同時に敵をも侮辱する、戦士にあるまじき行為だ 考えるまでもない 相手の命を奪い、背負って生きていく事を前提に戦う者を前にして なるべくこちらを傷つけないように留意して戦ってくる… そんな相手と技の比べ合いが出来るわけがない 心躍る戦いが出来るはずが無いのだ 前述の通り、この魔道士とてそこまで甘いわけではない 攻撃は苛烈そのもの その切っ先はまさに雷の化身と言っても良いものだった きっとその攻撃で 「相手を死なせてしまうかも知れない」 覚悟はあるのだろう だが 「死なせてしまうかも知れない」 のと 「殺す」 覚悟は似て非なるもの 出来る事ならちゃんと受身を取ってほしい――― なるべく怪我をさせぬように――― そんな魂胆が垣間見える剣に対し、何が楽しくて打ち合えるのか… こちらに殺意を抱かない相手にどうして戦意を抱けるのか… 先ほどの女騎士はあれほど素晴らしい殺意をこちらへ向けてきたというのに、これでは―― 男とて現代に招聘された英霊だ 現世における法――人の常識の移り変わりは重々に心得ている 自分が生きた世界とはあまりにも懸け離れた価値観によって、今の世が動いている事も だから自身の信条が絶対と言い張るつもりは無い 人殺しが偉いとは言わない もはや自分は化石――― 時代にそぐわぬ産物なのだから だが……戦場においてくらいは、、、その信念を汚されたくは無い 何故ならそこだけは彼が唯一、彼として生きられる場所だから 戦場においてくらいは その古めいた感情を吐露したところで バチは当たらないだろうと、 現世に蘇った戦の化身は独り、思うなりや――― ―――――― 殺し合いにおいて、殺せるものとそれに躊躇いがあるもの どちらに分があるかなどもはや言うまでも無いだろう 降り抜いた刃の上に立つ男の目が語っている 恐さがねえ――そんなんじゃハエも殺せねえよ――、と 互いに気の乗らない戦いで愉しめる要素など皆無 早々に終わらせて、あの女騎士と続きをするだけ―― もはや口に出して聞かせるまでも無い 彼の冷めた表情が雄弁にそれを語っていた 「っ!!!」 男の言葉にした意味を、彼の表情から読み取る魔道士 こちらの攻撃が相手を殺傷せぬ当て身であるという事実をあの寸での切っ先で読まれた 瞬時に峰打ちに移行する、その僅かな隙を突いて 男はこちらの全霊の一撃を見事、往なしていたのだ だが、だからといってそれが何なのか…! 相手が殺す事に誇りを感じようがどうでもいい 自分は、ミッド式は、殺さぬように制するのが誇り その信念の元――自分達は局から強大な武装を託されて、それを運用する資格を得るのだ 例えその不利を突かれて負けたとて、、それに殉ずる覚悟はとうに出来ている! 背中越しに槍兵を睨み据える執務官―― 刃の上で魔道士を見下ろすサーヴァント―― 互いの信念の違いをここにぶつけ合う二人の戦士 しかして詰まったこの間合いは完全なる負の間合い 多くを差し挟む事は出来ない 間違いなく次の一手で、この勝負は――終わる! 時を置かず動き出すのは魔道士 巨大な刃を跳ね上げて男を振り落とそうとする だが、遅い……遅すぎる! 槍兵がその身を置くは敵の頭上にして、刃の内側 そして相手の全力攻撃を完璧に透かしての間合いの侵入 これを指して人、曰く―――チェックメイトと ザンバーが魔道士の手によって動く前に男は既に行動を開始 巨大な刀身の上をスライディングしながら滑り降り 一直線にフェイトの眼前に迫る 「ごめん――バルディッシュ…!」 滑空しながらフェイトの眉間に狙いを定めた槍の穂先が彼女に到達する その前に、魔道士は躊躇わずに大剣の柄を離し―― 柄先を思いっきり蹴り上げる 「―――、」 刀身が裏返り、バランスを崩す槍兵 つくづく秀逸の反応 少しでも躊躇えば回避は間に合わず、額に穴が開いていただろうに… しかもあれほど心の拠り所にしていた唯一の武装を手放すのは相当の勇気が必要だが、それをあっさりとやるとは 距離を離した魔道士 男に向かい手をかざし、詠唱を始める 武器を手放したとて彼女の持ち手はまだまだ尽きない (サンダースマッシャー……くっ、、ダメか!) だがこの槍兵が一日千秋にて捕まえた獲物を逃がす筈がない ましてや蹴り飛ばされて引っくり返った巨剣の下敷きになる間抜けが名乗れるほど 「最速の英霊」という称号は安くは無い 覆い被さろうとする金色の刃を駆け上がり、飛び越えて 修羅の槍は寸を数えぬ域にてフェイトに肉迫 上空から、丸腰になった彼女の喉元に向かって閃光のような一撃を見舞う! 「動くな――苦しまずに逝かせてやる」 向こうがこちらを殺さぬように戦った、、そんな事は関係ない 生半可な覚悟で戦場に足を踏み入れたツケ ―― 殺せる時に殺さない奴は必ず後悔する ―― 戦場に生きた伝説の具現として 男はそんな戦の理を実戦するだけの事だ 頭上から叩き落されるレッドクランチに対し もはや術の無いと思われた魔道士―― だがフェイトの両篭手がバチバチと黄金の魔力を形成し 電撃という形で具現化したのがこれまた瞬を数えぬ域 間に合わぬと砲撃をカットした彼女が 同時展開で詠唱を終えていた魔法は近接魔法プラズマアーム! 放電するその篭手の左腕―― 壊れた方の腕を、迫り来る槍に叩き付けたのだ 「―――、ほう…!」 上段受けの要領 叩き落された槍を急所からそらすフェイト 篭手が衝撃でぐしゃりと歪み ミサイルのような一閃が彼女の肩口と首筋を通り過ぎて肉をこそげ取って行く この槍の刺突を前に全く臆さずに前に出て受けた――それ故に成り立った素手での受身 攻撃だけではない――この女は、、防衛においても一級品の技術を持っている 惜しい……本当に惜しい 根本的な部分で趣向が違う故、楽しめなかったが この相手があの騎士並に自分に殺気を持って向かって来たのだとしたら―― ――― どれだけ心踊る戦いが出来たのだろうか…? ――― 密かに感嘆の賛美を送るランサーの槍を掴みあげ 下から廻し込む様に上方にかち上げる 同時にバリア展開―――ブレイク! 周囲に雷電伴う魔力を発散させて相手の視界を晦まし、 (顔は――ダメだ……避けられる…!) この男の反射神経――顔面にクリーンヒットなど許しはしまい ならば視界の下方 低く潜り込んで、そして右方から鉤突きで相手の左ボディを狙う サーヴァントの思考と挙動にまるで遅れず付いてくる この女こそ本当に人間なのか――? 並の人間の視力では、その残像を追う事すら難しい 近接での組み打ち、取り合い、崩し合い 繰り出すプラズマアームがその蒼い痩身に吸い込まれて行き、 フェイトは残った右拳を―――渾身の力にて降り抜いた 「……ッ!!!」 「―――、!!」 …………、――――― 「………こ、ふッッッ、、」 密着する蒼身と黒衣の姿 瞬間挙動40にも及ぶ予備動作と 絞りつくした戦術思考の果てに―― 魔道士の降り抜いた拳の先にランサーの肢体は既に無く 更に内側、、顔と顔が密着するほどの位置に男はいた そして彼女の左手で抑えていた刃の部分とは逆の方 真紅の長物の柄の突起がフェイトの体中央――鳩尾を深々と抉っていたのである 「、…………は、、ッ」 その細い顎が上がり、半開きになった口から弱々しい嗚咽が漏れる くの字に折れ曲がる彼女の肉体が、ランサーに寄りかかるように弱々しく弛緩していく 槍の刃渡り部分は確かに押さえた だが、テコの原理で柄の部分を下から跳ね上げたランサー 寸劇じみたインファイトの末に、体勢を低くして潜ってきた彼女の体を更に下方からカチ上げたのだ ズル、と力なく崩れ落ちる魔道士の肉体 横隔膜を貫かれた身体は一次的に酸素の供給を停止し 人体に深刻な呼吸不全を引き起こす もはやこれで本来ならば行動不能 善戦空しく魔道士は、槍兵の前に為す術も無く倒れ付すのみ―― だが、、 (まだだな――) 槍兵は戦闘態勢を微塵も解かず「それ」を待ってやる 「……う、、うッくっっ!!」 そして男に呼応するかのように すぐに彼女は意識を無理やり振起し 眼前の男をキッと睨み据えたのだ 打ち込んだ槍の感触ですぐに分かった―― 既にライダーとの戦いでボロボロになってはいたが それでも分厚い障壁に遮られてダメージの大半が遮られていた そのBJが未だ健在である事に 何せあの炎の騎士に散々見せ付けられた防御力 今更、目測を違える槍兵ではない 刃の部分では無いにせよ本気で突き上げたのだ 何らかの護りの加護がなければこんな華奢な身体、簡単に突き破って粉砕していただろうから そして身体を張ってランサーの攻め手の大半を受け止めたフェイト 柄と穂の部分を押さえつけ、もはや相手の凶器は抑えたも同然 手四つでランサーと向かい合う形となった魔道士 「せええいっ!!!」 「―――俺の槍に手をかけるとは……」 憤然と言い放つランサー 生涯において敵にこれほどの接近を許したことなど無い ましてや手に持つ槍をこうして他人に掴まれようとは――夢にも思わなかった 「は、、あああぁぁああっ!!」 そしてそのまま相手の武器を掴んだまま男に飛び掛るフェイト 最大出力で上から覆い被さり、そのまま地面に押し倒す そして詠唱終了したバインドを被せて終わりだ! そんな必死の形相で組み伏せようとする魔道士を 心臓を握り潰さんほどの殺気を以って迎えるランサー 「だが残念だったな―――女に押し倒されるほどヤワじゃねえんだよッッ!」 フェイトの組み伏せを渾身の力で受け止める槍兵 まるで根を張った巨木だ――! 全出力をかけて押し潰そうとしているのにびくともしない…! そして、男の手ずからぐるんと回転させた槍によって、 「……あ、、!?」 フェイトは短い悲鳴をあげる 息を飲んだ時にはもう遅い 近距離の組み打ちは、体勢を崩されれば一瞬でその勝敗は決する 彼女の左手が槍の動く方へと捻られ、巻き込まれて露になる それを槍兵は脇に抱え、彼女の関節をがっちりと極めてしまっていた 「きゃあッ! 、、ぅあああああッ!??」 フェイトの左肩に凄まじい激痛が走り、視界がパチパチとシャットアウトする 断裂寸前の肩を更に捻られたのだ 抵抗を試みる思考が強制停止し、、力が――入らない (き、、、距離、を……) シャットダウン寸前の思考は魔法防御をすらままならなくし バリアバーストで距離を取ろうと勤しむ思考とは裏腹に 彼女の体表面を覆うフィールドすら消え去っていく 左腕をかんぬきの様にギリギリと締め上げられ、苦痛に顔を歪める執務官 もはや魔道士としての防衛機構は全て剥がされ 全くの無防備となった彼女をそのまま――― その場で思いっきり振り回すランサー! 「あ、、うああああああッッッッ、、」 まるで力の入らない状態でフェイトの体が浮き上がり 男の膂力に任せて振り回される 回す、回す、回す、回す、回す、回す、回す、回す――― 回す、回す、回す、回す、回す、回す、回す、回す――― 回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す回す――! 遠心力で気が遠くなる魔道士の意識 景色が高速で流れていき、、 竜巻に巻き込まれた人間の見る景色とはこんな感じなのだろうと―― 感想を述べる余裕などあるわけがない 「甘かねえんだ……戦場は―――」 そして、その回転は速度を増して、増してっ! もはや小規模の竜巻すらその場に発生させるに至るほどに凄まじいものとなり そのまま為す術も無く―――背面に放り出された黒衣の肢体 事此処に至ってダメージの蓄積も馬鹿にならず 完全に意識を失いつつあるフェイトに、 Sir...Mind surely 飛来する物体が重低音で必死に呼びかける それは彼女の手を離れ、待機モードとなったバルディッシュの精一杯の声 「………バ、ル、、」 Endure a shock...I generate a barrier 飛んだ意識の中に無理矢理入り込んでくる相棒の機械音 その声のままに、彼女の周囲に強制的に張られる急場凌ぎのフィールドが―― 今、、フェイトを絶命から救った 「っっっは、うぅッッ、、、!??」 宙に投げ出され 無防備となったその背中目掛けて 男は自ら槍を中心に駒のように回転――! 遠心力を利用した凄まじい蹴りを叩き込んだのだ ゴチャッ、!!という歪な音を己の体内で聞いたフェイト 脊椎から全身に痺れが走り―― 球体のように流れた景色が 今度は凄まじい速度で後方に流れていくのを見る羽目になった その衝撃、、咄嗟に張ったフィールドがなければ――人間の脊椎など粉々だっただろう まるでサッカーのゴールキックのように上空高く吹き飛ぶ魔道士の肉体 ―――飛んだのではなく完全に飛ばされた 死に体で、重力の法則に逆らって空を切り裂くその身体 もはやそこに反撃の余力が残っているはずがない ―――そしてそれを追う様に英霊が駆ける 手に持つ槍が紅い魔力を帯びて唸りを挙げて 頭上の相手を刺し穿つ喜びに打ち震える やっと――やっと出番だ……待ちくたびれた、、 ヒトの心臓を穿つ事をこよなく愛する呪いの魔槍が 今宵、最初の獲物に向かって標準をつけた 「嬢ちゃんが真の騎士だったならば俺が負けていただろうよ…… せめてこの言葉を手向けに―――逝け」 駆ける男の相貌にいつもの狂気の笑みは無い ただ淡々と作業をこなす人形のように―― この後味の悪い戦いの幕を切って落とすのであった ―――――― 間奏 4 ――― それはまるで示し合わせたように起こった 片や林道の中心地 片や森林の奥深く 同時に発生した竜巻はまるで左右対称のシンメトリーの如く猛威を振るい 蒼き風と紫紺の風はそれぞれアスファルトを、森の木々を吹き飛ばし、 上空に乱気流を巻き上げて――風一つ無い山道に嵐を巻き起こす そして二つの竜巻に巻き上げられ、吹き飛ばされ 投げつけられたモノが――凄まじい勢いで互いに接近する ――― ソレらは人間であった ――― そして信じられない事にこの現象を起こした者も少なくとも人間のカタチをしていた 弾道ミサイルのように打ち出された二人の人間 烈火の将シグナムと雷光の魔道士フェイト 深刻なダメージを負ってなすがままにされた両者が サーヴァントの膂力に抗う事も出来ずに勢いよく宙を舞い、 期せずして同方向に、衝突の軌道を描いて打ち出されていたのだ 「、、、、」 「………ぐ、!」 脊椎を強打された魔道士も、出血の激しい将も この時点で半分以上意識を失っていた―― だが、それでも最低限の状況を把握できたのは 皮肉にも二人がこうして宙を舞い 高速で風を切って飛ぶ事に慣れていたからであろう 床に打ち上げられた魚が水を求め 河へと戻り蘇生するように―― 慣れ親しんだ感覚に辛うじて正気を取り戻す両者 僥倖と言えよう……職業病も悪いことばかりではない だがこの軌道はほとんど正面衝突コース 完全に前後不覚の状態で、この勢いでクラッシュすれば 双方のBJがそのまま相手の肉体を砕き、二人の体は粉々に砕け散っていた事だろう 「テスタ、ロッサッ……!」 「、、、うう……シ、グ、、」 薄れる意識を無理やりにでも叩き起こし 迫り来る双方の姿を見据えるライトニング 後方には凄まじい速度で迫る蒼と紫の閃光 先ほどのこちらのコンビネーションの意趣返しか―― 一糸乱れぬ詰めはもはや生半可な防御、回避の及ぶところではない ――絶体絶命 前方の味方との衝突を免れるのは難しく無いが それに気を取られ、向かい来るあの紫と青の影にどう対する? この薄れ行く意識ですら感じ取れる、相手の刺すような凄まじい殺気 今までのそれが刀身を鞘に収めての斬り合いだとでも言わんばかりの 抜き身の刃を構えた敵が接近してくる 迫り来る青は右から地を駆ける その勢いはまるで一条の槍 右半身に構えた呪いの魔力の塊をこちらへと向けて―― 襲い来る紫は左から森林を飛び出してくる その妖艶さはこの世のものではない妖 前方に強大な魔力を放つ真紅の魔法陣を従えて―― 前門の魔犬 後門の大蛇 進退窮まる絶死の状況にて―― 「飛べッ! 上だ! テスタロッサ!」 「く、ぅ……シグナム!?」 迫る烈火の将が絶叫し、両の腕を構える 身体の自由が利かぬまま それでも言われるがままに身を預けるフェイト 打ち出された二つの弾丸と化した両者が接触、破砕する直前―― フェイトは余った力の全てを逆噴射に当てて減速し、パートナーに両足を向ける シグナムは殺し切れないエネルギーを全て――フェイトの向けられた足に叩き付ける 隊長である彼女を上方に打ち上げ、逃がすために! 「ん、うッ、、、!!?」 シグナムによって乱暴に投げ上げられた体が一瞬で天高く舞い上がる バレーのレシーブに似た体勢であったが、そんなお優しい扱いではない まるでカタパルトに打ち出されたような錯覚に陥り 視界が一気に雲を捉え、遥か上空へとその身を写すフェイト 「…………あ、、」 そして期せずして彼女の下方 今にも接触する三つの影を捉えるに至り、、 「あ、……ああ…!」 今の状況、将の今の行動の意味を残酷にも認識してしまい―― フェイトの表情は絶望に青ざめるのだった (仕留めろ……いいなッ!) その念話で紡がれた言葉に二の句が繋げない執務官 シグナムを、、友達を、、決死の空間に置き去りにして―― 自分だけが安全圏に逃がされたのだと今、彼女ははっきりと理解する ―――自分は副官だ ―――もしもの事があったなら、お前の盾になり守るのが私の役目 それはこの将が自分に対して常に言っていた言葉 その言葉に本気の怒りを見せる自分に対し、 ―――勘違いするなよ? 私情は無い ―――部隊のために頭を残す……それだけの事だ ―――幸い、私の身体は普通の人間よりは死に難いしな 脳裏に次々と過ぎる烈火の将の言葉 これもまた私情によるものではないだろう 将は――この現状で、敵を一掃する可能性をより秘めた選択に その身を投げ出したに過ぎない 「駄目………やめて…」 あの紫紺の化生を、真紅の槍を前にした時には決して見せなかった悲痛な表情を 下方の光景を前に見せる魔道士 自分達は銃弾飛び、命散らされる戦場にその身を置いている いつだってこういう時が来る覚悟はしていたつもりだ だけど、、、そんな、突然すぎる……! 「駄目です! シグナムっっ!!」 涙の混じった叫びを上げるフェイト 別れは何時だって突然なものだというが あるいはまるで覚悟が至っていなかったのか…? その「突然」に対して、認識が甘すぎたとでも言うのか? 身体の震えが――止まらない!? 先の槍兵に痛いくらいに諭された言葉の数々を噛み締める余裕も無い もし自分が躊躇わずあの槍の男を叩き切っていたならば こんな事にはならなかったと考える暇すらも――― フェイトの眼下 中央に位置する女剣士が剣と鞘を分離させて二刀に構え 左右から接近する青と紫の光に相対す そして自分に与えられた役割は――「撃つ」と言う事 何としても身体を張って自分がこの二人を止めるから―――私ごと撃て、と 将はそう言ったのだ どれほどベルカの騎士甲冑が堅牢でも あの化け物二対の攻撃を同時に食らってはただでは済まない いかに守護騎士とはいえ、絶命は免れない だというのに、そこまで分かっているというのに 悲しいかな、長年の訓練の成果か―― 高速で己が果たす役割を、その工程を身体が勝手に構築していってしまう 騎士の■を無駄にしないために… 自分を守って■■彼女の遺志を尊重するために… 自身のデバイスに編み込んだ最大の砲撃魔法―― トライデントスマッシャーを下方に構え 次に眼前に広がる絶望的な光景を幻視して、、 フェイトは呼吸困難に陥る肉体を寸でのところで支える ――― ■ぬ……シグナムが… ――― 決死の覚悟で二対の凶刃の前に身を晒す烈火の将 瞳孔の開いた魔道士の瞳が、揺れる感情をこれ以上無いくらいに映し出す もはや今更、騎士の隣に駆け込んでも手遅れだ 仮に間に合ったとしても敵の攻撃で二人纏めて倒されるだけの事 では枕を並べて共に死ぬか? 馬鹿な、、それこそ最悪の選択… 全滅するよりもどちらか片方が生き残る方を選ぶのが 戦士としても局魔道士としても正しい選択だ ぶるぶると震える手でスナイプの照準を付ける魔道士 時間にして一秒を数えぬ一瞬の邂逅 そして―――― 時は彼女の悲痛な想いにまるで答えてくれず、待ってもくれない フェイトの眼下で三つの影が交錯し―― 「ーーーーーーッッッ!!!!」 声にならない絶叫を上げるフェイト 金属と魔力の衝突する甲高い音が―― 考えもしなかった突然の別れの予感と 勇猛なるの将を悼む鎮魂の鐘のように、、 場に響き渡ったのであった ――――――
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/17141.html
登録日:2010/06/15(火) 19 46 10 更新日:2023/08/03 Thu 22 46 00NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 SO SO3 「僕の勝ちだねw」 「楽しかったよ(キリッ」 ゲーマー スターオーシャン バスケ フェイト フェイト・ラインゴッド 主人公 保志総一朗 地球人 大学生 羽演出 腹黒 鉄パイプ 「僕は一体…何だって言うんだよっ!」 フェイト・ラインゴッドとは、ゲーム『スターオーシャン Till the End of Time』の主人公である。 Fayt Linegod 無限の剣を持つ剣士 CV:保志総一朗 性別:男 生年月日:宇宙歴753年12月26日 年齢:19歳 身長:177cm 体重:67kg 種族:地球人 【概要】 本作の主人公。 地球生まれのヒューマンで、バークタイン科学大学で紋章科学科に在籍している。そのため、施術兵器の改善点などもちゃんとわかる。 基本的には優しい好青年ではあるが、良くも悪くもやや頑固なところがあり、斜に構えたところのある人物とは張り合うことも多い。 戦闘時のセリフからバトルマニア疑惑が出ており、強くなる努力を茶化す人への好感度が下がったりする。 しばしば間違われるが、苗字は「ラインゴッド」が正しい。「ラインゴット」と誤植しないように注意。 無印版の説明書ですら誤記されている。 父親のロキシ・ラインゴッドは紋章遺伝学の宇宙的権威であり、母親のリョウコも同じ研究仲間という学問一家の生まれである。 両親と幼なじみのソフィア・エスティードの父は同じ研究仲間であった為、ラインゴッド家とエスティード家は古くから家族ぐるみの親交がある。 だが、当のフェイトは勉強よりもスポーツやゲームを趣味としており、ユニバーサル・バスケの地球大会では優秀選手となる程の腕前である(ポジションはポイントガード)。 また、かなりのゲーム好きで、保養惑星ハイダに来ている時もソフィアをほったらかして1人ファイトシミュレーターを楽しんでいた。 しかし、ささやかな休暇を楽しんでいたのも束の間、突如ハイダがバンデーンの戦艦に襲撃され、両親、そしてソフィアと離ればなれになってしまう。 なんとか脱出ポッドで難を逃れたフェイトだったが、1人広大な星の海へと投げ出されてしまう。 ここからが彼の長い長い航海の始まり… そしてこの旅が、やがては星の海全体に大きな「うねり」を起こす騒動へと発展してゆくのだった――― 【戦闘】 武器は長剣。 戦闘スタイルは、趣味のファイトシミュレーターで鍛えられた我流剣技で、蹴りや属性付与等を駆使して戦う。 そのため、過去作『1』『2』の主人公が使っていた「空破斬」などのお馴染みの剣技は使っておらず、その役割はアルベルに譲っている。 技名も「リフレクト・ストライフ」「ブレード・リアクター」など、全て英語。 通常攻撃のクセが少なく、主人公らしく扱い易いキャラクターである。 遠距離弱攻撃は敵のGutsを減らす効果があるので便利。 遠距離大攻撃は移動中は無敵状態で、宙返りしつつ攻撃して敵を打ち上げる。そこから対空大→対空小→小BSと繋げられる。対空にはガッツ減少効果もあるのが嬉しい。 ファクターの「攻撃判定増加」や「弾発射」で敵の滞空時間を増やせば、自身はもちろん、他の仲間とともに空中コンボが楽にできる。 特筆すべきは、全キャラ最速の移動速度である点。 3DアクションRPG全体から見ても、主人公が一番素早いというのはなかなか珍しい。 本作の敵の怯みはランダムのため、大半の技が近接技のフェイトではHIT AWAYでノーダメージ勝利が狙い易いとは言えないものの、敵の攻撃を移動で回避しやすいのは大きなメリット。 本作のスピーディーでテンポの良い戦闘を印象付けることにも役立っている。 それ以上に特筆すべきは、パーティー最高の防御力。 その硬さたるや、本作最強ボスのフレイの攻撃を装備とレベリングだけで防ぎきれるほど。 次点は最強の防具がつけられるミラージュで、この二人以外がフレイの攻撃を防ぐにはレベルアップ時の能力上昇を吟味するしかない。 ちなみに、彼の初期装備の「鉄パイプ」は一部ボスをこれを装備した状態で単独で倒すというバトルコレクションがある。 主人公だが戦闘メンバーから外す事もできるので、『ルシファーLV1撃破』を狙う場合は、クリフ加入時からずっとベンチウォーマーになってたりする ただし、あくまでメンバーから外せるのは入れ替えメンバーがいる場合だけで、4人目が仲間になるまではクリフが仲間になる盗賊戦でHP0にして復活させない必要がある。 ベンチウォーマーどころかコフィンコールダーである。 また「ブレイズ・ソード」等の様に剣に属性を付与するスキルは、敵にMPダメージを与える効果がある為、序盤はかなり重宝する。 属性を間違えると回復させてしまうため、そこは注意が必要である。 DC版の3Pカラーは前作の主人公クロードのコスチュームになっている。 【主なバトルスキル】 〇チャージ 体当たり。全キャラ共通の必殺技で、ショートレンジ専用。 SLVによる変化がなく、「他BSの使用で解除してしまうBS」に当てはまらない特徴がある。ただし魔法剣のみ解除されるので注意。 特別秀でたところは無いが、癖のない性能。 僅かながらMPダメージもあるが、MPなら他のBSで攻める方がいい。 本作のCPUはキャンセルするものと絶対にしないものに分かれていて、これはCPUフェイトがキャンセルしてくれる数少ない技のひとつ。 だが本作のCPUは半端なガッツで攻撃開始し、中々小から小BSにキャンセルせず、CB無しの大でHPやMPを大量消費するおバカなAIであり、キャンセルコンボに期待しない方がいい。 ATK9999、バーサーク、消費ガッツ-4として、近小1回→小チャージ→大チャージ~をガッツ切れまで行った場合の全体動作時間は約6秒で、秒間当たりのダメージはHPに約99000、MPに約1300であり、火力は高い部類。 〇エリアル 対空攻撃。ジャンプしてから剣を振り下ろす。チャージ同様全キャラ共通のショートレンジ技。 SLVとBS解除に影響しないのも同じ。 ダウン効果があり、CPUがキャンセルしない。 序盤では貴重なMPダメージ付きの技で、FDモードのラスボスと呼ばれる変態仮面集団との戦闘で活躍する。 隠し技を覚えるまでは、無属性のMP攻撃技としても出番がある。 チャージと同じ条件で、小→リフレクト→エリアル→遅めキャンセルリフレクトを空振り→遅めキャンセルエリアル~で約13秒で、秒間ダメージはHPに37000、MPに2400。 〇ブレード・リアクター 剣圧で衝撃波を生み出す高速剣。 ボタン連打で2回まで追撃が可能。追加攻撃の2回目は高威力で2ヒットする。 最初は「高速剣(笑)」「(遅い!に対して)お前がな」という攻撃速度だが、熟練度を上げることでまさに高速剣と化す。 キャンセル用として便利で、CPUがブレードからのブレードを連発するのは面白い。 CPUが追加入力するかは敵のガッツで判断している? 小→SLV10ブレード全段フルヒット~、動作16秒、秒間103000ダメージ。 「遅い!」 〇ブレイズ・ソード 剣に炎の力を宿す。4種類ある魔法剣のひとつで、当然火属性。 一定時間通常攻撃にMPダメージを付与し、HPダメージも変化する。 MPダメージはどの攻撃でも一律だが、HPダメージは元の攻撃の威力に比例する。 本作の技は最高LVの10になるとLV1の1.4倍の威力に強化するが、魔法剣は威力だけでなく持続時間も強化され、結果的にダメージ効率がグッとよくなる。 ストーリー前半では非常に優秀。 敵が火属性に弱いかは外見からわかりやすく、火属性に弱い敵だらけのダンジョンもある。 耐性の問題で後半からは使い難いのが残念。 CPUは敵のガッツが満タンだと大、少しでも減っていると小攻撃する。結果的にガッツ満タンの戦闘開始時以外は小ばかりする。 そのため大よりも小のほうが高火力になるフェイトの通常攻撃と相性がよく、スタンと組み合わせてもよい。 通常攻撃判定+3、通常攻撃で光弾系ファクター3種、SLV10ダブルアップ、SLV10で効果時間1分の間に近小を34回(追加入力で68ヒット)とした場合の秒間ダメージの期待値はHPに119000、MPに14600。 近大は動作の長さとヒット数と途中でガッツ切れになるせいで、補助スキルのガッツエクステンドが即発動しても火力で劣る(HPに115000、MPに9000)。 「焦熱の炎よ、我に力を!」 〇アイシクル・エッジ 剣に氷を纏わせる。水属性の魔法剣。 HPダメージはトップで、MPダメージは最下位。 お役立ち度はブレイズと同じ。 クリア後に再び出番があり、魔法剣の中で一番キャセルタイミングが早く、遠距離からイセリアル・ブラストにキャンセルするために最適。 なお魔法剣をキャンセルコンボに組み込むと、魔法剣自体にはCBはなく、次のBSのCBが175%になる。またCPUは魔法剣をキャンセルしない。 ブレイズと同条件で、秒間ダメージはHPに149000、MPに9610。 実はフェイトの技で最大のHP火力である。 「鋭利なる氷刃、ここへ!」 〇ライトニング・バインド 電撃をほとばしる剣。風属性の魔法剣。 HPダメージは最下位だが、MPダメージは2位と高い。 本作のザコ敵はMP攻めが有効な敵が多いので効果的といえる。 しかしCP6とブレイズやアイシクルより2高く、敵の外見からは風に強いか弱いかわかりにくいのが欠点。 秒間ダメージは、HPに99000、MPに16800。 「赫灼なる鳴光、我が剣に宿りて、破邪の力と化せ!」 〇リフレクト・ストライフ ステップしながら敵に接近し、3HITする蹴りを食らわす攻撃 少ないCP、消費HP、消費ガッツ。さらに攻撃開始時まで無敵状態になる、大変使いやすい技の1つ DC版で追加されたキャンセルボーナスにおいて、Guts99%以上なら何の補正抜きで300%まで強化できる。 序盤はコレか3種類の魔法剣を使っていけば問題ない。 しかし、ステップで接近するという性質上、人型の相手には当てづらく、とくに最終隠しボスのフレイなどの小型では連続ヒットが困難。 ひるませやすい訳でもなく、調子に乗ってキャンセルしていると、反撃されたりプロテクトされてしまいがち。 CPUはキャンセルしないので、延命のために使わせようにも、あまり期待できない。 大柄な敵に対して小→リフレクト連発で動作時間は15秒(ステップ中に敵にひっかかるとすぐさま蹴りを放つので動作が短縮される)で、秒間ダメージは126000。 高火力だが、前述の通り相手を選ぶ技なので、大柄な敵以外には使わないほうが無難。 「甘いんだよっ!」 〇ショットガン・ボルト 火属性の炸裂弾で爆発を起こす技 早めにキャンセルすると攻撃途中で終了するのに、攻撃後の隙がやや大きく、このゲームは属性耐性持ちが多くて威力が不安定で、範囲が広い訳でもない残念な技 とりわけ、このゲームの高難易度では攻撃頻度が増加するため、一度無防備に囲まれると瞬く間に殺されかねず、隙が多いのは致命的。 CPUがキャンセルするが、チャージやブレード・リアクターのほうがずっといい。 本作は必殺技のバランスが大味と言われていて(というか全体のゲームバランスが)、そのバランスの悪さを象徴したものである……。 小→ショットガン全段の連発で動作時間16秒、秒間ダメージ111000。 火力は高いが、攻撃間隔があるのに最後までキャンセルできるとは限らないし、同じ火属性のブレイズ・ソードを使ったほうがいいのが……。 「弾けろっ!」 〇ヴァーティカル・エアレイド 剣圧で敵を斬り上げた後、地面に叩きつける技 攻撃範囲、威力、HIT数、隙のなさのどれも優秀。 ダウンさせやすく、2,3回に1回は相手の体勢を崩せ、サポート用としても便利。 難点は、後ろに弾き飛ばすという工程を踏むため、壁際で使うとすぐにダウンしてしまって追撃が当たらないこと。 CP7で消費ガッツも多いので、CB付きのものを連発しにくくて、CPUはキャンセルしない。 無印では彼の必殺技で役に立つのはコレと魔法剣しかないと評されることも……。 小→リフレクト→エアレイド→遅めリフレクト空振り→遅めエアレイド~で動作16秒、秒間58000ダメージ。 火力はイマイチだが、安全性とサポート能力が強み。 「なめるなっ!」 〇ストレイヤー・ヴォイド 黒い闘気を周囲に展開、その後敵の懐に瞬間移動して斬り払う大技 ボタンを押し続けるとGutsを消費して闘気で敵を攻撃し続ける事も可能 DCで大幅な修正を受けて一気に使いやすい技になった。MPが弱い奴にはこれでいっとけ。 サポートとしても有用で、闘気は低威力だがマヒ効果が付いているだけでなく、敵を特殊な行動不能状態にさせる性質があり、この状態中は小でもプロテクトブレイク可能。 フェイトに敵の足止めを担当させるなら、スタンだけでなく、ストレイヤーかヴァーティカルを使えばクリア後も優秀な補助役として活躍できる。 敵によっては行動不能状態にできず、CPUはキャンセルしない上に持続するかはまちまちなので注意。 小→リフレクト→ヴォイド~で3回目のヴォイドを長押しして1ヒット追加で、動作18秒、秒間ダメージはHPに47000、MPに1400。 火力の低さはサポート能力でカバーしよう。 「無影…一閃!」 〇ディバイン・ウェポン 羽演出その1 フェイトの剣に属性を付与する技の中で最後かつ最強の技。クリア後に習得する 今までの魔法剣と違って属性は無で、どんな相手にも効果的にMPダメージを与えられる HPダメージ倍率はアイシクルよりも低いが、本作は属性耐性を持つ敵が多いので決して見劣りしない。MPダメージならトップ。 他の技が強力な上に通常攻撃を使う以外の選択肢がなくなるため、ちょっと使いづらい。 しかし敵は味方のガッツが90以下だと小をしやすく(もっと低かったり、高い難易度ほど顕著)「CAエイミングで浮かせ→対空攻撃数回→またエイミング」の戦法がボスにも有効。 実際にFDイセリアを12分ほどで孤独ノーダメージ撃破できる。 さらに通常攻撃用のバトルスキルやファクターの効果を付けた通常攻撃の火力をあなどってはならない。 ちなみに通常攻撃BSのMPダメージアップとダブルアップのMPダメージ倍率は違うのだが、なぜか魔法剣と併用するとどちらも同じ倍率になるので、CPとHPダメを考慮してダブルアップを付けるべき。 秒間ダメージはHPに115000、MPに20400。フェイトのMPダメージ火力で最強の攻撃技。 「我が手にあるは天帝の剣戟…裁きをもたらす神器なり!」 〇イセリアル・ブラスト 羽演出その2 フェイトが最後におぼえる最強技。HPとMPに特大ダメージを与えられる 空中に浮いて斜め下に向かって波動砲を放つ奥義 しかし、かなり溜めが長く小さい敵に全弾命中させるのは至難。DCでは発動直前に対象に振り向くように改善された ダウン効果があるので、発動すれば反撃されにくい。 フェイトの技の中で最も遠くから攻撃できる技で、中距離でも全段ヒット、遠距離でも広がった波動を当てられる。 CPUがキャンセルしてくれるが、他のキャンセル可能技とのコンボ相性が悪いのが残念。 フルアクティブモードで遠小1回止め→ブレード→ブラスト~のコンボで全体動作は16秒、秒間ダメージはHPに125000、MPに9800。 魔法剣以外と比較すると、HP火力が大柄な敵相手のリフレクトより僅かに低いだけで、MP火力が一番高い。 よってフェイトをメイン火力にするのなら、最終的にイセリアルかディバインを選ぶことになる。 「これが耐えられるなら耐えてみせろ!」 その他、DC版ではエクスプロージョン等の攻撃用の紋章術も習得する。 まあ、INTがアレだがINT+1000などのファクターがあるので、術師として使ったり、遠距離からのサポートも可能。 とはいえ、ソフィアと違って戦士なのでスキルに登録できない。 なお各キャラで同じ呪文でも詠唱時間が異なり、フェイトは詠唱が遅いが移動が速いのでバランスが取れている。 まあ、詠唱が遅くて、詠唱短縮ができず、移動が遅いキャラはロジャーしかいないが。 〇ライトニングブラスト ほとばしる電撃で攻撃。呪文にしてはリーチが短い分威力は高い。呪文は敵の一部の無敵状態を無視して攻撃できる。 〇ディープフリーズ 敵の周辺に氷塊を作る。射程無限で凍結効果あり。フェイトには貴重な遠距離攻撃手段。サポートに使える。 〇ロックレイン 敵の頭上から落石。広範囲かつ多くヒットし、サポート用に利用できる。 〇エクスプロージョン 爆炎で攻撃。射程無限・超広範囲・多段ヒット。高威力だがBSセットできないので、あくまでサポートとして見た方がいい。 以下ネタバレあり 反銀河連邦組織「クォーク」のリーダーであるマリア・トレイターから、フェイト自身とマリアが実の父ロキシにより遺伝子を改造された人間兵器であるという事実を教えられる。 フェイトが持つ力は、破壊の力「ディストラクション」。 それは戦闘艦を一瞬で消滅させる程の威力を秘めている。 (実はヴァンガード3号星でノートンと対峙した時に発現しかけている。直後にクリフが現れたため未遂に終わったが。) 自分が実の父親に改造された兵器である事に、ショックを隠せないフェイト。 しかし、ムーンベースにて、父が実の息子達を改造したのには、フェイト達が暮らす宇宙とは別の次元に存在する人類「FD人」に対抗する為であった事を知る。 FD人とはフェイト達が暮らす宇宙(=エターナルスフィア)そのものを創った人々であり、ロキシ達は紋章遺伝学の研究の中で彼らの存在を知る。 そして創造主に対抗し世界を守る為に、フェイト•マリア•ソフィアの3人にそれぞれ特殊な力を授けたのだった。 真実を知ったフェイト達は、自分達の存在を懸け、未知の地平「FD空間」へと向かい、創造主と戦う事を決意するのだった。 一方、彼の出自に大いに関わるディストラクションの力は、FD人に使われることはなかった上に未遂を含めても片手で数えるほどしか発動していない。 …と思う方も居るのかもしれないがそんなことはない。 この力の本質はFD空間でも元の世界の物理法則を適応させる(※攻撃が出来るようになり紋章術なども機能する)という超重要な効果であり、辞書に記載されている。 元の世界で戦闘艦を一撃で沈めるなどした直接的な破壊効果はむしろ副作用の様なものである。 年齢、容姿からマリアと双子の姉弟ではないか、と言われている。 作中のロキシの発言からもおそらく2人が双子なのは明らかだが、「そうかーじゃあフェイトとマリアは双子だったんだね!」と誰からもそのように踏み込んだ発言がされていない むしろ、その話を聞いた後にでさえ、生き別れていたことと、育った環境が違い過ぎるからか、フェイトからの認識は「同じ境遇にある人物」程度である。 一般向けゲームで実の双子とカップルエンドがあるのは色々とまずいからだろうか。 その後、『スターオーシャン:アナムネシス』にて誕生日が判明した。宇宙歴753年12月26日。 マリアの誕生日は宇宙歴753年11月19日である。 これを見ると双子ではないかな?と思うが、その後のシナリオでのマリアの発言などもあり誕生日改竄説などが議論されている。 「なっ、背後から!?」 「イケるな!」 「ちょっとヤバいか…」 「マズい!?」 「ふぅ、この感じ…掴んだぞ」 「楽しかったよ」 全くの余談だが、上記のマリアをはじめパンチラ隠密ねーちゃんや金髪長身美女、果ては中年マイトディスチャージや触手の生えた焼きプリンともカップルになれる強者だったりする 「…ごめん、僕は鉄パイプ派だからさ…」 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 台詞が所々黒い… -- 名無しさん (2013-10-01 22 58 06) 鉄パイプマニアだな -- 名無しさん (2013-10-02 02 43 47) SO3の鉄パイプは魔剣並に強いからなあ。レベル1でラスボス倒せるくらいには強い。 -- 名無しさん (2013-10-02 07 40 37) 弱いものいじめはしない発言が槍玉に挙げられるけど、あれはアルベルの発言を売り言葉に買い言葉でそのまま返しただけだろ -- 名無しさん (2013-10-02 09 11 07) 前に言われた事への反撃だからな。とは言えあの返しはかなり良い性格してると思うが -- 名無しさん (2013-10-02 11 37 16) クリエイター勧誘時の選択肢のほうがかなりやばい -- 名無しさん (2013-10-02 11 43 52) 声優の演技が棒だった気がする。叫び声のときとか… -- 名無しさん (2013-10-02 12 09 15) DC版の対戦モードで敵にすれと恐ろしく強い。主力じゃない技もかなりの驚異。 演技が棒っぽいのはあの状況下、世界でフェイトが浮いた存在で異分子として強調されていて悪くないと思う -- 名無しさん (2013-10-02 13 12 13) ↑↑保志さんは、荒んだ役(スクライドのカズマや神霊狩の大神とか)だと巧いのに、なよなよした役だと何故か棒になる印象があるね -- 名無しさん (2013-10-02 17 17 17) 自分の能力についてどう思っているかを話したのは本編では殆ど感じられないけど、最終的にどこまで制御できてたんだろ・・・。ロキシは業が深すぎだと思う。他に手段がないのも事実ではあるけど。 -- 名無しさん (2013-11-14 19 52 23) 彼は辺境の星で余生を過ごした方がいいかと思う。というのも、元銀河連邦の方々に目を付けられてる訳だし、以前の生活に戻るのはまず不可能なレベルかと思うんだ。発展した星で暮らすにしても、クリフ達と一緒にいた方が安全だろうしね。長文失礼。 -- 名無し (2014-02-18 10 07 31) 小説版だと初めて人を殺してしまって一睡もできなくなったり、後でも眠れないで睡眠薬飲んで休むとことか苦労人の印象が増えた。 -- 名無しさん (2014-12-14 19 56 05) 某ロボットアニメの主人公とあまりに瓜二つなことには触れないのね。 -- 名無しさん (2015-08-02 18 56 13) 中の人・境遇・性格……正直其処が似てたらいかんだろと言う所が(ry -- 名無しさん (2015-08-02 19 25 35) DC版のアナザーカラーはクロードのコスプレもいいけど2PのいかにもなSFのヒーローっぽい服装もカッコいい。 -- 名無しさん (2015-10-14 23 05 38) SO5で何で剣の腕プロ級なの?という点と紋章遺伝子のルーツが少しだけ描かれたな。ファイトシミュレーターでバリバリの実戦剣術覚えてたのかwww -- 名無しさん (2016-04-03 12 18 00) 「戦争に勝つための技術協力」は歴代シリーズ(SO5含む)でも未開惑星保護条約違反する動機としては相当異質だな。そりゃ嫌に決まってる。悩み始めるのは一応助けられた恩もあるネルを仲間か友人として認め始めたってことなんだろうけど。 -- 名無しさん (2016-04-09 13 10 21) ↑ついでに言うとこれまでの地球人サイドが任務上で関係しうる法に関して教育も受けたであろうエリート軍人だったのに対して、フェイトは一般人だったからね。柔軟な対応なんてできるわけないし、そら「とにかくNO!」ってやるしかなかったんじゃないかとは思う。 -- 名無しさん (2016-04-16 00 40 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/844.html
autolink NS/W04-006 カード名:なのは&フェイト カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:6000 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《武器》? 【永】あなたのターン中、他のあなたのキャラすべてに、パワーを+X。Xはそのキャラのレベル×500に等しい。 【起】[② このカードをレストする]あなたは自分の山札を見て《魔法》?のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加える。その山札をシャッフルする。 R:助けよう・・・・・・二人で・・・・・・きっと・・・・・・! RRR:なのは「だから、今日もちゃんと帰ってくる」 レアリティ:R RRR illust.R:ますやまけい RRR:藤枝雅 パンプと有力なサーチを併せ持つ、サポート向けカード。 黄らしい自ターンのみの強化は、青の相手ターンのみの強化と比べて能動的に生かしやすい。 後列に置いても腐らないため最後まで戦えるキャラでもある。 ただし、こちらが目的なら「飛天無双斬に耐えられる点」を除けば“ナース服”小毬のほうがコストパフォーマンスがよい。 また、レベル2であるため黄限定で組んでいない限りは位置を選ぶものの相手ターンもパンプ出来る 守護騎士シャマル&守護獣ザフィーラのようなカードの方が優秀である。 もう片方の能力では、《魔法》?キャラのサーチを行える。 コスト2とやや重いものの、起動能力なので何度でも使用可能で、《魔法》?キャラは多いので、サーチ対象にも困らない。 手札アンコールのお供や、場の維持などに一役買ってくれる。 ただし、レスト能力なので1ターンに何度もはまず使えない。 また、本人や自分への指定パンプをもつ総務統括官リンディも《魔法》?キャラであるため場を整えるにも便利。 何回もサーチしないなら、協力してくれへんかな?で十分だが、色が違うためまだ余地はあるだろう。 総務統括官リンディからの指名パンプで、驚異のパワー+2500・・・なのだが、 素パワーが6000のため1体分の恩恵を受けてやっと2/1バニラ。しかも自ターン中のみかつ指名性と中途半端だったりする。 しかし、2体分の恩恵を受けると11000という驚異的なパワーアタッカーと化す。 と、見ての通り非常に器用貧乏感の漂う一枚。 だが、特徴も回収・強化に欠かないもので構成されているため、うまく全ての能力を生かせれば緊急時のアタッカーに手札の補充にとなかなかに強力。 黄色を主体にデッキ構築するのならば、そこまで無理をせずに入れられそうである。 余談だがアニメでは出ているフェイトの袖口の白い部分がRイラストでは出ていない。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 総務統括官リンディ 0/0 500/1/0 黄 ・関連ページ 「なのは」? 「&」? 「フェイト」? 《魔法》?
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5596.html
登録日:2010/09/29 Wed 15 04 06 更新日:2023/07/12 Wed 20 40 39NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 A's StrikerS おっぱい どうも息子がお世話になってます なのはの嫁←むしろ旦那 キャストオフ スク水 ツインテール バカップル ヒロイン フェイト フェイ倒産 フェラーリ マント ライトニング 加速 双剣 執務官 大剣 巨乳 斧 死神 水樹奈々 疾風迅雷 義妹 運命 金の閃光 金色 金髪 鎌 養子 高機動 高機動型魔導師 魔導師 魔法少女リリカルなのは 友達だッ……! 出典:画像右、魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st、DVD付属特典パンフレット、キングレコード、2010年11月26日発売、© NANOHA The MOVIE 1st PROJECT 出典:画像左、魔法少女リリカルなのは/魔法少女リリカルなのはA's ビジュアルファンブック、晋遊舎刊、©なのはPROJECT 、2006年3月10日 『魔法少女リリカルなのは』シリーズの登場人物で主人公の一人でヒロインとも言える。 CV 水樹奈々 1期、A sでの年齢は9歳相当。 10年後設定であるStrikerSでは19歳相当。 長い金髪をツインテールにまとめているのが印象的で、 バリアジャケットはもとより普段着も黒を基調としていることがわりかし多い。 AAAクラスの優秀な魔導師で身体能力も高い。 射撃・砲撃・広域攻撃・近接格闘とオールラウンダーな能力を持つが、自慢のスピードを生かすため中・近距離格闘を得意とする。 また、彼女の攻撃魔法には雷が多い(魔力変換素質「電気」がある為)。 回避力に優れる一方、防御にはやや難あり。 魔力光は髪と同じレアカラーの金色。 愛杖は閃光の戦斧の二つ名を持つインテリジェントデバイス『バルディッシュ』。 使い魔のアルフとは、本来の使い魔とその主人というよりは、むしろ仲の良い姉妹のような関係に近い。 言葉は少なめだが、普段は穏やかで心優しい少女。 また、自分でつらいことを抱え込む癖があるのだが、実はなのはやはやてとも共通する悪癖だったりする。 /(・_・)\都築さんが公式サイト内で使っていた顔文字。 以下、各シリーズでの活躍。ネタバレ含む。 無印(1期) 私の、私たちの全てはまだ始まってもいない。 だから、本当の自分を始めるために、今までの自分を、終わらせよう。 出典:魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st、セブン・アークス、アニプレックス、2010年1月23日、© NANOHA The MOVIE 1st PROJECT 放映前の記者会見ではライバル役として紹介された。 OPでは「オレンジの狼(アルフ)を撫でつつ天井を仰ぎ見て物憂げな表情を浮かべる」「ビル街の上空でなのはとぶつかり合う」といった具合に如何にもライバルっぽいキャラとして登場している。 本編での初登場は第四話「ライバル!?もう一人の魔法少女なの!」。ジュエルシードで巨大化した子猫を容赦なく攻撃し、防御に回ったなのはを撃墜した。 以後、母親のプレシア・テスタロッサからの悪辣な虐待を受けつつも命じられるままにジュエルシードを集めるために現れ、なのはと幾度も戦いを繰り返した。 初対面時、別れ際に自分の名前を名乗る。 終盤で、出生の秘密が明らかになる。 元々フェイトは、母親のプレシアが事故でなくなった本当の娘アリシアの遺伝子を使って作り上げた『人工生命体』にアリシアの記憶を移したものだった。 フェイトという名前自体、人工生命を生み出すプロジェクトのコード名そのもの外国人の名前でも「フェイト」は普通男性名である。 ただアリシアの記憶は完全なモノではなく(フェイトにはそれが「アリシアの記憶」だという認識もない)、 フェイト自身もアリシアとは似ても似つかない性格だったことは「娘の蘇生」を望んでいたプレシアを失望させ、それがプレシアの冷酷な態度や虐待へ繋がった。 愛していた母親プレシアの口から自暴自棄同然に真実を告げられ、 さらに「あなたはもう要らない」 挙句の果てに「昔からあなたの事が大嫌いだった」と宣告されて人格崩壊するも、戦いの中でも諦めず何度も自分に呼び掛けていたなのは。 そして壊れても戦うことを諦めないバルディッシュの姿を見て立ち直る、なのはに『返事』をするために助けに向かう。 『母親』であるプレシアに、全てを知ってもなお彼女を愛しているという自分の想いを伝えた。 しかしプレシアは彼女の手をとることは無く、アリシアの遺体と共にアルハザードを目指し時空間へと消え去ってしまった。 最終話で完全になのはと和解。 フェイトにとって最初の、対等の立場で付き合える「友達」となり、その証として互いのリボンを交換した。 「なのはが大変な時は今度は私が助ける」と約束を交わし旅立った。 A's(2期) 悲しみなど無い? そんな言葉を、そんな悲しい顔で言ったって………誰が信じるもんか!! 出典:画像左、魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's、セブン・アークス、アニプレックス、2012年7月14日、©NANOHA The MOVIE 2nd A's PROJECT 出典:魔法少女リリカルなのはA's PORTABLE -THE BATTLE OF ACES-、ウィッチクラフト、バンダイナムコゲームス、©なのはA's PROJECT©2010 NBGI、2010年1月21日 PT事件(1期の話)についての裁判は「保護観察処分」という結果に。 本人の志願もあり、その裁判と並行して時空管理局の嘱託魔導師としてクロノやリンディの任務を手伝っていた。 嘱託試験で試験官のクロノと戦ったが、あっさり負けた。 なのはの「友達」としてその危機を救う、という形で再登場。 以後は彼女と共に闇の書事件に対していくことになる。 その捜査活動の一環(というリンディ提督の口実)でなのは達の世界に常駐することとなり、 聖祥大付属小学校に転入するという形でなのは達のクラスメイトとなった。 ちなみに、制服を受け取ったときのフェイトの可愛さは良い意味で異常。 算数は高校生の問題をこなすほどだが、国語はとても残念な成績らしい。日本人じゃないからしょうがないよね。 魔導師を襲撃して闇の書を覚醒させるべく蒐集を行ない続けるヴォルケンリッターと幾度となく衝突している。 しかし、激しい戦いでバルディッシュは中破してしまう。 だが後に、バルディッシュの希望により新機能(ベルカ式カートリッジシステム CVK792-R )を組み込み「バルディッシュ・アサルト」として生まれ変わった。 ヴォルケンリッターのリーダー格であるシグナムとは、戦いの中で好敵手のような関係となった。 闇の書事件解決後に、PT事件後から保留にしていた養子の話を受け、正式にリンディ・ハラオウンの養女「フェイト・T・ハラオウン」となる。 StrikerS(3期) 私は弱いから……迷ったり悩んだりを、きっと、繰り返す。 だけど、それも全部……私なんだ。 19歳。魔導師ランク・空戦S+ なのはと共に正式に管理局に所属。 訓練学校を経て義兄同様、時空管理局執務官となり、法務や事件捜査を担当している。 試験には二度落ちたが、この話は触れてはいけないらしい。 執務官時代にエリオ・モンディアルとキャロ・ル・ルシエを保護し、2人に対しては本当の親子のように接している。 幼い頃に色々あった反動か、時には過保護とも言えるレベル。 更に、なのはが保護するヴィヴィオの後見人にもなっており、ヴィヴィオからは「もう1人のママ」と思われている。 髪の色的にフェイトさんのほうがママっぽい。 親友のはやてが設立した「機動六課」に出向という形で所属し、部隊付執務官として法務担当と広域捜査の主任を務める一方。 「ライトニング分隊」分隊長としてエリオとキャロを率い、前線で活躍する。 手が空いているときは2人の訓練も手がけるが執務官という仕事柄、隊舎を空けることが多く、普段はなのはやヴィータに任せきりの模様。 また、車の免許も持っていて愛車は黒のスポーツカー。 「ゆりかご」起動後の決戦では機動六課とは別行動を取り、聖王教会の面々と共にスカリエッティのアジト制圧に向かう。 その際、対峙したスカリエッティに心の奥底で抱え続けていた「母と似ているかもしれない不安」を的確に突かれ動揺し窮地に陥るが、 エリオとキャロの言葉を受けて迷いを振り切り、『真・ソニックフォーム』を使用して相対する戦闘機人らを一蹴。 トドメにスカリエッティにホームランぶちかまして確保する。 なお、最終話エピローグの「最後の模擬戦」のとき、なぜかひとりだけ話を聞かされておらず単なる打ち上げパーティーだと思っており、頭を抱えていた。 ……筈なのだがちゃっかり戦闘準備をしていた『真・ソニックフォーム』で。 それらが理由で、シグナム共々「バトルマニア」と呼ばれる始末。 ……そんなフェイトさんも可愛い……ってあれまたなんか桃色の光g(ry ViVid 出典:魔法少女リリカルなのはViVid、7話、A-1 Pictures、キングレコード、アニプレックス、セブン・アークス、2015年4月3日~6月19日、©NANOHA ViVid PROJECT 23歳。 短い休暇を利用してなのは宅にて親子三人水入らずの生活を楽しんでいる様子。ちなみに自宅は別にある。 相変わらず凄く可愛い。 デスクワークが祟ってか久々のなのは式トレーニングでは同じ執務官であるティアナと共に疲れを見せていた。妙に色っぽい。 みんなで模擬戦やってたらエリオにひん剥かれた。妙にいろp(ry Force 25歳。 ティアナと合同捜査でフッケバインなる組織を追ってる模様。 今作は格好良い。さすがに20台半ばでのツインテールは自重したのか今作でのBJ着用時はポニーテールになっている。 しかし『真・ソニックフォーム』は健在のようで、ムチムチのふとももがたまらない。 Reflection/Detonation 時期的にはハラオウン家に迎えられて半年くらいの頃であり、リンディとの付き合い方に悩んでいた。 前編のReflectionでは間違いなくもう一人の主役。序盤で久しぶりになのはとガチ対決したが痛み分けに終わっている。 Detonationでは前編であらかた抱えていた問題が解決したため少し地味だが、なのはの旦那親友として中盤以降に活躍する。 INNOCENT 私立海聖小学校4年1組の転入生、フェイト・テスタロッサです! よろしくお願いします! 出典:魔法少女リリカルなのはINNOCENT、ユビキタスエンターテインメント、DeNA 、2013年3月31日から稼働、© NANOHA INNOCENT PROJECT 10歳。 プレシアの実の娘で、アリシアの妹として登場。 父親は離婚しておらず存在しているが、クライド共々出張中。 私立海聖小学校の4年に編入して来る。 クロノ達とは親戚で、プレシアはリンディと共に店を経営している。 親馬鹿のプレシアと妹好きのアリシアの二人に挟まれて目立たないが、かなりのお姉ちゃんっ娘。 だが、最近出会った高町なのはという存在に心奪われた少女だ! こっちのフェイトはなのはの婿というよりむしろ嫁である。いや、ストーカーと言っても過言で(ry 御神流の技にアリシアが放心する中、なのはの手を取って「すごく……綺麗だった」と言ってアリサ、すずか、アリシアをドン引きさせた。 また試合の解説を担当しているのになのはの応援や心配ばかりする。 そしてそれをシュテル、ディアーチェ(ついでにはやて)に批判される。 ちなみにディアーチェからは『黒ひよこ』と呼称される。 さらにはチーム名を「なのはと愉快な仲間たち」にしようとする。 チーム名が決まった時はなのはの手を取る……。 ちょ、ちょっと引くわー……。 アルフはただの飼い犬で、リニスはリニス・ランスターとして家庭教師として存在している。あとリニス2世という猫も飼っている。 アリシアは6年生で年上だが、身長が低いため妹に見られるらしい。 アリシア曰く、自分とクロノは親戚の中でやたら発育が悪いらしいが、 自分とクロノは数年後凄いナイスバディと高身長イケメンに成長すると豪語している。 ◇攻撃魔法や能力 フォトンランサー(プラズマランサー) 光の矢を作り出し直線的に射出する。後にパワーUPしプラズマランサーになる。 方向転換はできるようになったがやはり直線的な軌道を描く。 また、発射スフィアを大量に作り出し一斉発射する「ファランクスシフト」、 そのスフィアを凝縮・射出する「スパークエンド」というバリエーションもある。 アークセイバー(ハーケンセイバー) 鎌に変化したバルディッシュの刃を敵目掛けて発射。当たると鋼鉄をも切断する。 後にハーケンセイバーにパワーアップする。 movie 1stでは刃の魔力を爆散させる「セイバー・エクスプロード」という新技も披露 サンダースマッシャー(プラズマスマッシャー) 手から凄まじい電撃波を放つ呪文。後にプラズマスマッシャーにパワーアップする。 Stsでは先端が三つ叉になったトライデントスマッシャーも披露した。 サンダーレイジ 広範囲に雷を落とす呪文で発動するまでに時間がかかる。 ちなみに母・プレシアが使うサンダーレイジO.D.Jでは次元を超越して落雷を発生させてジュエルシードをガメた。さすがだ。 ソニックムーブ 移動速度を超高速化する呪文。clock up! ジェットザンバー 剣となったバルディッシュで斬りつける。その際は刃の部分が伸び、バリアや結界などをまとめてたたき斬る。 ライオットザンバー 『真・ソニックフォーム』で使用。 二刀のライオットブレードで戦う高速戦仕様のライオットザンバー・スティンガー。 二刀を合体させた大火力を誇るライオットザンバー・カラミティ。 両形態の切り替えはスムーズに行える。 立体物とか エースオブエース。昔はあちこちで発売の度にプレミアがついていた。 今でも人気があるのに変わりは無い……が流石に余り気味にはなっている。 ポチってリニスやリンディさんになるのも一興かも。今割と安いし。 追記・修正あったらよろしくね、なのは♪ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 今ではすっかり大人のいい女。 -- 名無しさん (2013-08-02 16 02 15) いやおばさんだな -- 名無しさん (2013-08-02 18 50 13) ↑きさまロリコンか!? -- 名無しさん (2013-08-02 19 06 57) なのはとはやてには、リストラ気味とはいえユーノとヴェロッサが念の為に存在しているのに……。 -- 名無しさん (2013-09-06 05 38 08) ↑色々な理由でフェイト本人はなのはがいなければ生きていけませんなイメージ…… -- 名無し (2013-09-06 19 14 26) なんか惚れた腫れたってのより先になのはが居ないと駄目って感じの依存心が出来そう。 -- 名無しさん (2013-09-07 09 38 18) エイミィとクロノがくっついてしまって以来この娘の恋愛フラグは折れたまま… -- 名無しさん (2013-09-10 00 29 05) 知っている人は知っているだろうがテスタロッサとはイタリア語で「赤い頭」という意味。 -- 名無しさん (2013-09-10 00 49 08) クロノとエイミィの結婚についてリンディとかよりも詳しいという事は、この3者の間で何かあったのか? エイミィの恋の応援とか。 -- 名無しさん (2013-09-10 04 47 43) 恋愛フラグ?嫁ととっくに成立してるジャマイカ -- 名無しさん (2013-09-12 14 03 52) 普段はできる女、実際居たら嫁に欲しいくらい。真ソニには今でも世話になってます。 -- 名無しさん (2013-09-13 21 38 11) クロノを「お兄ちゃん」とからかっている時が可愛い。 -- 名無しさん (2013-09-13 22 21 18) エリオに『お小遣いあげようか??』と子供大好きお姉さんっぽく言う姿に萌えたのは、私だけだろうか…… -- 名無しさん (2013-09-13 22 43 30) 叩かれる覚悟で言ってみるが、スカさんの指摘があながち間違ってないんじゃとか思った俺はたぶんおかしいのだろうな……リリなの世界のスタンダードで考えるのが普通なのに、どうにもスカさんはこっちのリアルのものさしで物言ってるように見えたので。 -- 名無しさん (2013-09-15 19 43 17) いや、スカさんの発言は的確だよ。的確だからこそフェイトをあそこまで動揺させた。現実でも親にされた事を子供が繰り返すなんて言うのは良くある事だし -- 名無しさん (2013-09-15 19 51 11) アリシアが言っているのはStrikerSでのクロノとフェイトの事だよな、つまり二人は凄い美形設定なのか……。 -- 名無しさん (2013-09-15 19 54 16) そしてフェイトとアリシアは同じ顔なのでry) -- 名無しさん (2013-09-15 20 00 29) 必然的にレヴィも……。 -- 名無しさん (2013-09-15 20 03 43) スカリエッティせんせってその気になればフェイトちゃん量産できんじゃないの? -- 名無しさん (2013-09-22 00 46 38) ↑作っても魔法の素養の有無は調整できないんじゃね? 興味の対象が能力なら外見だけ同じコピーつくっても無意味っしょ -- 名無しさん (2013-09-22 01 31 54) ↑そして繰り返されるプルトゥエルブの悲劇 ガンダムUCネタを持ち込んで悪いが、「能力コピー」をあてにクローンをフェイトを大量生産したら最終的に汚い大人の性欲の捌け口か替えの聞く鉄砲玉になる末路しか想像できんから止めて欲しい -- 名無しさん (2013-09-23 01 13 16) ↑そう言えばガンダムの連中に比べるとなのは達は政治性が無くて行動起こせないワケじゃないんだよな、賛否あるし上手くやりきれたワケじゃないが事前に部隊作って予知された災厄に備えてたなのは達みたいな事できてたのは皆無だし -- 名無し (2013-10-01 21 14 29) ロックマンエグゼのロックマンは彩斗兄さんでもあるが、フェイトはアリシアではない。やっぱ人間か人間じゃないかで感じ方変わるなぁ -- 名無しさん (2013-10-01 22 24 42) コイツもバインド姿が可愛いな -- 名無しさん (2013-10-19 00 25 28) 得意技は派遣切り -- 名無しさん (2013-10-19 00 57 19) プレシアって漫画版MOVIE 1stを読んだ感じじゃ、アリシアを死なせた罪悪感もあってフェイトに対して意固地になってた感もあるんだよな…… で、INNOCENTではアリシア存命してるおかげでタガが外れて親バカになったと -- 名無しさん (2013-10-23 10 11 12) そういやカレルとリエラがいるから、もう立派な叔母さんなんだよな……。 -- 名無しさん (2013-11-07 11 41 45) ↑でも歳時記見た限りじゃ、フェイトお姉ちゃんと呼ばれているらしい。まぁカレルとリエラが産まれた頃は16、7歳くらいだし当然かも。 -- 名無しさん (2013-11-19 17 02 42) どうもクロノ・ハーヴェイと似た雰囲気を感じるな……… -- 名無しさん (2013-12-01 23 42 36) ↑まぁ、無印での立場は同じだしな。無効と違って友達になれたわけだけど -- 名無しさん (2013-12-02 07 38 18) 元が同じだからか、クロノとフェイトは似ているとシグナムに言われたからな。クロノに似ている=恭也に似ている=なのはさんに似ている。……アレ? -- 名無しさん (2013-12-03 17 41 25) ↑原作クロノはなのはと友達になるとかそういう過程吹っ飛ばして恋仲になった恐ろしい存在 -- 名無しさん (2013-12-11 22 50 08) BOAの頃はシグナムと10回戦闘をしたら8回は負けそうだって言っていて、クロノに完勝すると凄く喜ぶから普段の戦績は良くなかったんだな。そこから3期でシグナムと互角になるにはどれくらいかかったんだろう。 -- 名無しさん (2013-12-22 05 25 51) ↑向こうは技量は上げられても魔力量とかは上げにくいのかもしれないな。もとは守護騎士プログラムだし -- 名無しさん (2013-12-22 11 58 39) はやての魔力を媒介にコアを作ってるし、そっちの成長は難しいだろうな -- 名無しさん (2013-12-22 12 01 50) こんなかわいい女の子に声をかけない時点で、ミッドチルダの男共はおかしい。まぁ男がついたらついたらで腹立つが…… -- 名無しさん (2014-01-11 20 25 18) ↑執務官で高ランクの女性に声かけるのは中々つらいな。多分管理局員は声かけられん。一般人もアイドルとか見るような眼でしか見ないだろう -- 名無しさん (2014-01-11 20 27 22) ↑検察官+裁判官的なキャリア、もんすご可愛い、優しい、スタイル抜群、子供好き……ダメだ、手が出ない -- 名無しさん (2014-01-11 20 39 17) なんていうか、ピカチュウっぽい。電撃、色合い、(フェイトは赤面時)顔の一部が赤い、スピードタイプってな感じでピカチュウのコスプレしてほしい。 -- 名無しさん (2014-01-12 19 45 59) ↑二次創作でアリシアがピカチュウになった奴思い出したわw -- 名無しさん (2014-01-12 20 13 58) 量産好きなら阿南良雄かグレゴリー神父を調べろや。 -- 名無しさん (2014-01-13 12 15 19) 電撃クローン…まさか量産型能力者!? -- 名無しさん (2014-02-10 23 22 55) 胸も成長する度進化してるな…F(89)→G(93)ってとこか -- 名無しさん (2014-03-18 22 58 25) ↑それって作品ごとに区切りをつけて表するとどうなる?G(93)はForceの時点だろうけど -- 名無しさん (2014-08-16 02 30 42) ↑2ひょっとしたらエリオ共々キャロの成長力を吸い取ってるのかもしれんな…w -- 名無しさん (2014-08-16 08 32 17) 上のコメ読んで、昔フェイトって実は結婚出来ないんじゃね?って考察してたの思い出した。今思い出して再考察して見たが余計無理と判明。別にフェイトが嫌いってわけじゃないが、完璧超人すぎて並の男じゃ相手にならな過ぎる。そして考察する内になんだかんだ自分はなのはシリーズを、そしてフェイトを愛してるんだと気づいた。まあ、別に結婚が全てでも無いし、フェイトが幸せなら一生独り身でもいいのかなとも思ったが。ある意味なのはって言う奥さん居るし -- 名無しさん (2014-08-28 15 17 31) おっぱいでかくなりすぎだろ……白人ベースだからか? -- 名無しさん (2014-08-28 17 19 17) ↑2 なんだろうなぁ。並の男じゃ相手にならないとは言うけど、フェイトって結構ダメ男に引っかかりそうな感じがするんだよなぁ -- 名無しさん (2014-12-13 13 12 17) 以外とポンコツさんかも。 -- 名無しさん (2015-04-10 00 21 48) 仕事とそれ以外の差が激しい感じ。仕事の時はクールなカッコいい女性で日常はひだまりのなずなみたいな小動物みたいな。おとなモード見たときのフェイトママは漫画もアニメも可愛かった -- 名無しさん (2015-04-10 10 23 09) ↑3 いやいや食べ物の問題だろうJK。・・・しかしStrikersにしろvividにしろアニメのフェイトの胸でかいなホント。 -- 名無しさん (2015-04-11 23 19 31) ロリでも大人でも好きなキャラだわ。自分の中で昔から一切それが変わらないってのは結構すごい -- 名無しさん (2015-04-11 23 38 40) 何となくだけど、この子「無償の愛」的な見返りの無い好意に凄く弱いタイプだと思う 人の距離の詰め方がなのはやはやて達より下手な分、至近距離まで行けば互いにダダ甘になりそうな、わりとそんなイメージ -- 名無しさん (2015-04-24 18 15 07) 藤真さんの描いたSDあうあうフェイトママ可愛い。 -- 名無しさん (2015-05-13 07 24 37) とうとうアニメで再現されたなあの場面 -- 名無しさん (2015-05-16 21 20 24) やはり…いいものだ… -- 名無しさん (2015-05-16 22 29 44) エリオ...よくやった!! -- 名無しさん (2015-05-16 22 38 32) アニメ見たが、フェイトの胸ほんとでかいな。それに比べて中の人は…。 -- 名無しさん (2015-05-16 22 55 02) ↑オッパイハ等シク愛デルノデス -- 名無しさん (2015-06-04 12 35 17) ヨクナイノデス。オパイヲケナスノワヨクナイノデス -- 名無しさん (2015-06-04 13 10 22) ↑悪かったな、俺は巨乳派なんだよ!・・・奈々ちゃんは好きだけど、胸のナイアガラの滝さえなければ…。 -- 名無しさん (2015-06-08 22 10 42) しっかし、ViVidの画像で不覚にもw -- 名無しさん (2015-06-11 22 04 27) もし現実にいたらイギリス人かな? -- 名無しさん (2015-07-09 22 45 37) リリなののフェイト、神無月の巫女の姫子とソウマ、うた∽かたの皐月。2004年秋のアニメは親に虐待されていた子供も描いていたな。 -- 名無しさん (2015-10-15 23 50 36) むしろこいつの場合付き合った男をダメにしそうな気がするw。スペック高いしどうみても尽すタイプの女性だから何から何までやってしまって、本人にそのつもりはなくてもダメ男にさせてしまうイメージ -- 名無しさん (2015-11-27 17 16 37) そういうのもしっかりと断れって自分でやるような奴じゃないと無理だろ。少なくともそうじゃないとピンクの光が飛んでくるんじゃ… -- 名無しさん (2015-11-27 17 49 20) ↑4 A'sの漫画だとなのはがアリサに訊かれてすずかのフォロー(テスタロッサはイタリア語)でイタリアって答えてる。 -- 名無しさん (2015-11-27 18 15 52) ↑2 なんかそう書かれるとあの三人組がお互い抜け駆け(結婚)しないように足引っ張りあ・・・なんだあの黄色と桃色と紫色のひk -- 名無しさん (2015-11-27 18 19 53) フェイトがママだったら…全力で甘えるに決まってんだろ! -- 名無しさん (2015-12-19 19 24 25) フェイトやはやては本人を落とすよりも外壁(ハラオウン+エリオ・キャロ、守護騎士)を突破するのが非常に困難だと思う。特にヴィータ辺りは少しでも納得できないと潰してきそうw -- 名無しさん (2016-01-16 20 03 52) 防人ェ -- 名無しさん (2017-10-22 17 20 56) 暗い境遇を生きて金髪で犯罪めいた組織に所属してて人気キャラだからコナンのバーボンと同類なのさ -- 降谷零 (2021-02-25 19 06 10) 警察学校編の結末はこいつを思い出した -- 降谷零 (2021-02-25 19 06 50) 防人× 大盛○ -- 名無しさん (2021-03-16 23 25 09) でもこいつを否定するのは同じ金髪で警察権を有しながらも犯罪に手を染めてる降谷やバーボン否定することにつながる -- 降谷零 (2021-04-16 21 37 44) どう考えても翼さんよりはまだ家庭環境はある意味マシだったとすら思ってしまう…翼さんの場合、生みの親がプレシアと違って完全に自重していないし狂った武人の成れの果てというか殺意の波動というか -- 名無しさん (2021-04-19 00 07 52) なぜある意味こいつがメインみたいな警察学校編を映画化した -- 降谷零 (2021-04-21 20 31 21) コレットと似てる所多いから好きなタイプは攻略王だろうな。フラグは破壊されそうな面含めて -- 名無しさん (2021-05-05 18 36 59) 声可愛かった頃の奈々様。今じゃクズ姫様演じる様にもなってしまって…そしてもうゆかりんとはある意味リアル夫婦だと思う -- 名無しさん (2021-06-11 18 38 36)
https://w.atwiki.jp/ankasekai/pages/211.html
,. -- 、 ,. '  ̄ 丶、 ,. -- 、 〃'ニニ>Y ==ニ / ,.- ' ─ 、-- /,. 'i i i i, i i |ミz.、/ . // // /l| ヽ \ ,. '.i i i i i iノi i i |ヽ _ l . /ナイ メ /' l|、 ! \ ̄ (駄目だ…私が二人の分もシッカリしなきゃ…!) /i i i i i i i , '.i i i i i ハ./ハl .. 从ィfi示ミ 〃l,/l l丶ヽ ´  ̄ / ̄/ i i i i ,.イ ヽVl ハl 弋zソ/ 伐l | . ト、', そ、そう…まぁでも二人とも無茶しないでね? / . / i i /ハ i l l 、ヒ/l | . l }} / . / / / \i l l u r ‐ ,' l,ハjノ リ さっきみたいなのしてたら何時か大変な事に… / ´_ / Vl l .、 ` , ′N / .\三三三三三l l >...... _ イ;;lハ l ./ ,`ミ三三三三ミl l`ェ厂l´ ル'ハ ヽ、 / / 〉三三三三ミl l i ー┴‐ ┐ \ \ ./ / /三三三≧z三l l z、 | \ \ / / /三三三三三ミ l l ェェヽ_,. イ ヽ ヽ / / ,.ィf三三三三三ヲ / ハ .゚.゚..ミi l l l 名前 フェイト・テスタロッサ 原作 魔法少女リリカルなのは 出演物語数 2 姫騎士セイバーと暗黒司祭できる夫と魔法少女フェイトと守護者カイル レギュラーとして二部から登場。少女AA アルトリアの妹 +ネタバレ注意 ヤンデレのシスコン…なのだが、他二人がひどすぎる性格のため苦労人になっている。 妖怪と契約者と時々退魔師 大人AA +ネタバレ注意
https://w.atwiki.jp/aaarowa/pages/578.html
第141話 境界線上のフェイト 「嘘、だろ……?」 親友。 チェスター・バークライトにとって、クレス・アルベインとはそのようなカテゴリーに入る人物であった。 ダオスを倒す旅の仲間達の中でも、旅に出る以前からの仲であった。 そんな唯一無二の親友が、死んだ。 「おいおい、冗談キツイって。勘弁してくれよ」 この島でも無事に会えて。アーチェの死をきっかけに仲違いして。 それでも、お互いにまた会えると信じていた。 クレスがチェスターはきっと戻ってくると、マリアに喋っていたように。 チェスターが口に出しこそしないが、いつかまた一緒に戦えるだろうと考えていたように。 二人でルシファーに立ち向かう未来を夢見ていた。 「やめろよ、やめてくれよ……」 改めて、気づいてしまったのだ。 チェスターにとって、クレスは――。 「どうして、死んじまうんだよ……俺を、置いていくなよ……!」 ――かけがえのない親友だったという真実に。 「畜生、畜生っ、ちくしょおおおおおおおおおっ!」 どんなに悔やんでも、涙を流しても。 クレスはもう自分とは一緒に歩めないのだ。 馬鹿なことを話しながら笑顔を交わしたり。彼の放つダジャレを冷ややかな目で見ることも。 全部、消えてしまった。仲直りの機会は永遠に訪れない。 「返せよ……返せよっ、ルシファーッ! こんなはずじゃなかった全てを!」 ルシファーさえいなければ。 俺達の旅はこんな形で崩れ去ることもなかったんじゃないか。 「あああああああああああああああっっ!!!」 そう考えると、叫ぶしかなかった。 この行き場のない感情を胸の内に溜め込むには、少々重すぎた。 抗っても、手を伸ばしても。その手は大切な仲間には届かない。 目の前で死んでいく仲間達を見て、チェスターは何度も苦しんだのだから。 「クレスゥ……俺より先に逝くとかざけんなよ! 脱出は僕達に任せておけって言っておきながら下手こいてんじゃねぇ……!」 森の中に慟哭が響き渡る。 それは、自分が選択肢を間違えてしまった後悔と、謝る機会を失ってしまった悲しみに溢れていた。 「お前自身が死んだら、台無しだろうがっ!!! 自分を護らないで、他人護ってんじゃねぇよ! ああ、そうさ! それは俺にも言えるってか! だけど、そんなの知るかっ! 俺は、俺はなっ!!!」 涙を両の瞳からだくだくと流しながら、チェスターは空へと咆哮する。 こんな状況で叫ぶのは危険だ? 知ったことか、そんなこと。 叫びたいから叫ぶのだ。伝えたいから言葉にするのだ。 「それでも、生きていて欲しかったっ! 別れ際のこと、謝りたかったんだよぉっ、お前に!!!!」 届かない思いを風にのせて。 チェスターはこの世界に咆える。 否。吼えなければやりきれなかった。 「……クリフ、アルベル」 親友。それとライバル? フェイト・ラインゴッドにとって、クリフ・フィッターとアルベル・ノックスはそのようなカテゴリーに入る人物だった。 特に、クリフは自分の始まりとも呼べる人物だ。 忘れもしないあの出会い。 ノートンと一人対峙していたフェイトの前に颯爽と現れた金髪の大男。 「あの時は、助かったんだぞ。今回だってピンチの時にニヤついた笑みを浮かべてさ、来てくれるんだろうなって信じていたんだ」 その後の旅でも、クリフの助けは大きかった。 彼がいなければ自分は旅の途中で野垂れ死んでいただろう。 「何、死んでるんだよ……勝手に、死ぬなよっ! 僕よりも先に……どうしてっ!?」 時間が経つごとに死んでいく仲間達。 無論、フェイトも殺し合いを甘く見ているわけではない。 仲間が死ぬ可能性だって考慮している。 だが、感情は別だ。悲しくないわけがない、苦しくないわけがない。 「ルシ、ファー……! お前は、お前だけは……絶対に許さない!」 フェイトの中に滾る憎しみの炎が燃え上がる。 最初は皆生きていた。 長い旅路を終えて、それぞれの幸せを手に入れたはずだった。 それが、壊された。 他でもない、自分達が倒したはずのルシファーによって。 「返せよ……僕達が手に入れたはずだったこれからを! お前はどれだけ奪えば気が済むんだっ!!!」 他はいい、ルシファーだけはこの手で――殺す。 元の世界の仲間は二人しか生き残っていないけれど。 これ以上、失ってなるものか。 護る、この生命を糧にしてでも絶対に護り抜く。 しかし。 (ルシファーを倒しても、また復活するんじゃないのか?) フェイトの懸念はそこにあるのだ。 一度は倒したはずだったルシファーが蘇る。 死んだはずのヴォックスが参加者としてこの島に存在していた。 幾つもの不可解が重なりあって、解けないパズルとなってフェイト達を縛り付ける。 (もし、そうだとしたら全知全能としか言えないぞ……? 僕達は、本当にこの世界から抜け出せるのか? 少なくとも前みたいな方法は無理だ。 現に僕達は倒したルシファーによって“一度”は完全に負けている) ルシファーはやろうと思えば、最初の会場で全員を殺すことができるのだ。 それをやらない理由は知らないが、自分達は生殺与奪を完全に握られている。 つまり、この殺し合いの黒幕は人間の生死すらも操れる超常の力を持つということだ。 (真っ当な方法では倒せない……なら、どうすればいい?) 考える。何が正しくて、間違いか。 普段はこのような役目はマリアが担うはずだが、いないものを頼っても仕方がない。 幸いのことに、ソフィアは熟睡している。クリフ達の死亡を告げたことを想像すると、とてもではないが落ち着けるとは言えないだろう。 今のような落ち着いた時間こそ、考察を進めるべきだ。 (もう一度が二度と起こらないように) さて、どうする? どうやってこの殺し合いを終わらせる? 普通の勝利じゃ無理だ。絶対的な勝利が必要なのだ。 もう一度をもう二度と起こさない。 自分が考えつくあらゆる結末を想像して、破棄。 そして。その過程の末に浮かんだものは、本来なら考える可能性が微塵もないものだった。 (僕が、エターナルスフィアの支配者として……君臨する?) 絶大な力による恒久的な平和の創造。 つまり、フェイトがルシファーの代わりにエターナルスフィアの管理を行うということだった。 少なくとも、自分が支配者として君臨すれば、ソフィア達が死ぬまでの平和は確保されるのではないだろうか。 (だけど、そんなことが可能なのか? 前みたいに最後の悪あがきでもされるんじゃないか?) 前回はルシファーを倒しこそしたが、最後の最後に油断をしてしまい世界を滅ぼすトリガーを引かせてしまった。 (とりあえず、もう油断なんてしない。ルシファーは迅速に討つ。できるならば、奇襲みたいに相手が万全でない時を狙いたいけど……。 その為には、主催者側の内部を知らないことには動きようがないな) 今のフェイトには圧倒的に不足しているものがある。 それは情報である。 ルシファーが何の目的でこのような催しを開いたか。 そもそも、どうやって復活したか。 わからないことだらけの現状で下手に動くのは危険すぎる。 (そもそも、主催者側の内部を知ったとしても、だ。そこからどうする? 仲間を騙してでも向こうについて……隙を狙う? 僕の持つ力は有用だってことをルシファーは知っている。取り引きするには悪くはない条件だけど……上手くいく可能性は低い) 一度完全に敵対もしている身だ、自分が向こう側に取り入ることはかなりの難度であろう。 (……八方塞がり。何か事態が好転するキーが欲しいんだけどな) フェイトが思考に身を浸していたその時。 ドスドスと地面を踏みしめる音が身体を揺らす。 ブラムスだ。先程、帰りが遅いチェスターを迎えに行ったはずだが、もう戻ってきたのか。 振り返り、その背中には矢の回収から戻ってきたチェスターと。 「面白い奴を発見してな。すぐにでも行動を開始したかったのだが、ここで足止めだな。 どんな思惑があってその体を借りてるかは知らんが、話してもらうぞ。全て、な」 「いいえ話は歩きながらでもできるはずよ。時間は有限、ゆっくりしてる暇はないわ。 それと……久しぶり、とでも言えばいいのかしら。フェイト」 「ブレアさん……? というか、どうしたんですか、その体は! 裸ででで!」 「さっきの俺と同じ反応だな……無理もねーよなぁ」 レナスの身体を借りたブレア。 今この瞬間、フェイトは今まで足りなかった情報というカードを手にすることになる。 そして、そのカードをどのように使うのか。 裏切り? それとも仲間と共に戦い抜く? さあさ、いよいよ終盤戦。 ターニングポイントはもう顔を出している。 ――ここからが、正念場だ。 【D-05/朝】 【フェイト・ラインゴッド】[MP残量:75%] [状態:左足火傷+打撲(少し無理をした為に悪化。歩くにも支障あり)。クロード・アシュトンに対する憎しみ] [装備:鉄パイプ-R1@SO3] [道具:ストライクアクスの欠片@TOP(?)、ソフィアのメモ、首輪×1、荷物一式] [行動方針:仲間と合流を目指しつつ、脱出方法を考える] [思考1:アルベル……] [思考2:ルシファーのいる場所とこの島を繋ぐリンクを探す] [思考3:確証が得られるまで推論は極力口に出さない] [思考4:主催側の内部に潜入するか、このままの方針で行くか……] [備考1:参加者のブレアは偽物ではないかと考えています(あくまで予測)] [備考2:ソフィアの傷は全身に渡っています。応急手当にはしばらく時間を取られるかもしれません] 【チェスター・バークライト】[MP残量:30%] [状態:クロードに対する憎悪、肉体的・精神的疲労(中程度)、腹部に当身による痛み] [装備:光弓シルヴァン・ボウ(矢×???本)@VP、パラライチェック@SO2] [道具:レーザーウェポン@SO3、アーチェのホウキ@TOP、チサトのメモ、荷物一式] [行動方針:力の無い者を守る(子供最優先)] [思考1:この次は必ずクロードを殺す] [思考2:アシュトンも、もう許せねえ] [思考3:使えそうな矢を拾い集める] [思考4:どっちに向かったらいいんだ?] [思考4:レザードを警戒] [備考1:チサトのメモにはまだ目を通してません] [備考2:クレスに対して感じていた蟠(わだかま)りは無くなりました] [備考3:手持ちの矢は無くなりましたが、何本かはこの場で回収出来るかもしれません] 【ソフィア・エスティード】[MP残量:0%] [状態:気絶中。全身に『レイ』による傷(応急手当中)。ドラゴンオーブを護れなかった事に対するショック。疲労大] [装備:クラップロッド、フェアリィリング@SO2、アクアリング@SO3、ミュリンの指輪のネックレス@VP2] [道具:魔剣グラム@VP、レザードのメモ、荷物一式] [行動方針:ルシファーを打倒。そのためにも仲間を集める] [思考1:クロード、アシュトンを倒す] [思考2:平瀬村へマリアを探しに行く] [思考3:マリアと合流後、鎌石村に向かいブラムス、レザードと合流。ただしレザードは警戒。ドラゴンオーブは返してほしい] [思考4:ブレアに会って、事の詳細を聞きたい] [備考1:ルーファスの遺言からドラゴンオーブが重要なものだと考えています] 【ブラムス】[MP残量:90%] [状態:キュアブラムスに華麗に変身。本人はこの上なく真剣にコスプレを敢行中] [装備:波平のヅラ@現実世界(何故か損傷一つ無い)、トライエンプレム@SOシリーズ、魔法少女コスチューム@沖木島(右肩付近の布が弾け飛んだ)] [道具:バブルローション入りイチジク浣腸(ちょっと中身が漏れた)@現実世界+SO2、和式の棺桶、袈裟(あちこちが焼け焦げている)、仏像の仮面@沖木島、荷物一式×2] [行動方針:自らの居城に帰る(成功率が高ければ手段は問わない)] [思考1:放送後、方針を決める] [思考2:敵対的な参加者は容赦なく殺す] [思考3:直射日光下での戦闘は出来れば避ける] [思考4:フレイ、レナスを倒した者と戦ってみたい(夜間限定)] [思考5:次の放送までにF-04にてチーム中年と合流] 【ブレア・ランドベルド@レナス・ヴァルキュリア】 [状態:本当なら死んでる] [装備:なし] [道具:なし] [行動方針:プロジェクトの妨害] [思考1:レナスの死体を介して、ゲートの存在を知らせる] [備考1:ドラゴンオーブ以外のプログラムにも何らかの仕掛けを施しています。現在二個発動中] [備考3:他にも参加者を脱出させる方法を考えている、もしくは用意している可能性があります] 【現在位置:D-05東部】 【残り15人+α】 第140話← 戻る →第142話 前へ キャラ追跡表 次へ 第136話 チェスター 第143話 第136話 ブラムス 第143話 第136話 フェイト 第143話 第136話 ソフィア 第143話 第140話 ブレア@レナス 第143話
https://w.atwiki.jp/yaranaioheroine/pages/34.html
◎ なのやん(完) ◎ 魔法少女の冬(完) ◎ やらない夫でペルソナのようです ~W.O.M~(エ) ◎ やらない夫とフェイトが職場でイチャイチャする話(完) ◎ やらない夫の『オレの幼馴染がこんなにアホなワケが無い』 ◎ やらない夫は甲子園を目指すようです(リレースレ)(完) ◎ やらない夫は「魔女」と戦うようです(完) ◎ やる夫の新米軍人生活 ◎ リリカルタイズ(完) ○ 水銀燈はレミュオールの錬金術師のようです(完) ○ やる夫が口笛を吹きながら荒野に旅立つようです ○ やる夫とやらない夫には『人』を救う理由がないようです ○ やる夫は魔王となって絆を取り戻すようです △ 彼らは結婚してからお互いを知る羽目になったようです(エ) △ やらない夫はお悩み相談所をはじめたようです(完) △ やらない夫は聖杯戦争で死に続けるようです(完)【R-18】 △ やらない夫は破壊神より強い化物と呼ばれるようです(完) △ やらない夫は融合世界で生きるようです【R-18】 △ やらない夫はロリコン呼ばわりされるようです(エ) △ やる夫達はなんかスタンド使いになっちゃったみたいです △ やる夫のDサマナー伝 △ リリカルマジカルイノセンツな世界で生存戦略 そのに(完) △ 【あんこスレ】りりかるまじかるなの【R-18】 ◇ 【R-18 (G)】 やらない夫がRanceの世界で魔人となるようです 2 【あんこ】 ◇ やらない夫先生とフェイトおねーさんの楽しくクッキング(完) ◇ やらない夫は5人の軍隊を率いるようです(完) ←風浦可符香 フに戻る 藤林杏→
https://w.atwiki.jp/cgmtb/pages/42.html
フェイト・テスタロッサ 3/2/1 2:1 ○ ○ ○× × ○○ ○ ○ 強襲 (自動)このユニットが配備エリアに配置された場合、自分は1ドローする。
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/1296.html
フェイトが、総司令部付きの身ながら任務を任されるようになったのは、ポルタヴァ会戦から一ヶ月ほども過ぎた秋も深まった10月のある日であった。 ヴェストラ大将軍率いるゴーラ帝国軍4000がシュリッセボルグ要塞に篭城し、ラグナル国王はわずか8000にまでうち減らされた軍勢を率いて王都フューリンに立て篭もった後の事である。両軍が一緒に王都フューリンに入城しなかったのは、ポルタヴァ会戦での敗北で両軍の間に埋められざる感情的な溝ができてしまったかららしい。結果としてヴェストラ大将軍は、王都フューリンから西にさらに下がったゴーラ帝国本国から増援を受け入れやすい港湾要塞まで後退したのであった。 サウル・カダフ元帥は、手持ちの3個軍団のうち最も損害の少ない第8軍団に対し城砦の包囲を命じ、自らは第7、第12軍団を指揮して王都フューリンの攻略に入った。 これまで「クルル=カリル」1号機とともに総司令部付きとして、常にサウル・カダフ元帥の傍らにい続けたフェイトは、第7、第8、第12軍団がそれぞれ配置につくと、これまでの任務を解かれて新しい任務につけられる事になった。 「とはいっても、シュリッセボルグ要塞を押さえる事でフューリンは海上からの補給線を維持できるからねい。ラグナルとゴーラが仲たがいした、という情報もどこまで信じて良いか判らん」 総司令部の置かれている農家の一室で、そうサウル・カダフ元帥はフェイトに向けて話を続けた。 「おかげでこちらは、1個軍団と攻城戦用に準備した部隊の半分をシュリッセボルグに貼り付けにゃならなくなった。その上で軍主力との連絡を密にして北岸からの増援に備えなければならん。というわけでだ」 亜麻色の髪と髭も豊かな獣人の元帥は、卓上の地図の上ですっと指をすべらせた。 「シュリッセボルグとフューリンと21旅団の連絡を密にする上で必要なものは何か判るかな? フェイト上騎」 「各部隊間で共有される総司令部の判断の更新の時間差を縮めることでしょうか?」 「そそ、そういうこと。というわけで、君を儂の副官にすることにした。これが辞令」 ひょいと手渡された辞令を受け取ったフェイトは、慌てて直立不動の姿勢になると腰を折って敬礼した。 「フェイト上級騎士、辞令を受領いたしました」 「うん。それじゃ最初の任務だが、アウレイ騎士長!」 「はい、閣下」 「お前さんの下に彼女をつける。知っての通り「クルル=カリル」乗りで、101では小隊長を務めている魔導の導師サマだ。21旅団から上がってくる情報の分析評価に使うように」 「はい、閣下」 フェイトとサウル・カダフから少し離れたところに立っていた、癖の強い灰色の髪をした長身の士官が一歩前に出る。フェイトは、彼に向かって直立不動の姿勢をとると右手の拳を左胸に当てて敬礼した。 「緊急時には、フェイト上騎に「クルル=カリル」を使用して連絡、報告及び偵察を行う事も許可する。ただし戦闘は、儂の許可なく行う事を禁ずる。いかなる状況にあっても、だ」 「自衛戦闘もでしょうか? 閣下」 「うん。自機が危険に陥りつつあると判断したならば、任務を放棄して帰還する事も許可する。あくまでメッセンジャー役というのを肝にめいじておくように」 「了解いたしました、閣下」 フェイトは、サウル・カダフ元帥に、叩きのめされた902の戦友達の復仇戦を自分がやりたがっている事を見透かされたような気持ちになり、二三度眼をしばたたかせた。そんな彼女の内心に気づいてか気づかないでか、アウレイ騎士長は厳しい視線をフェイトに向けている。 「アウレイ騎士長だ。貴官の精勤に期待する」 「フェイト上級騎士です。ご期待にそえるよう努力します」 それからフェイトは、アウレイ騎士長の下で21旅団から送られてくる情報の分析と評価の手伝いをし、必要があれば「クルル=カリル」を駆ってシュリッセボルグ要塞を包囲している第8軍団司令部に届ける事もした。彼女が「クルル=カリル」を駆るならば、早馬でも一日かかるところを一瞬で転移して済ませる事ができる。北岸のゴーラ帝国本土から少数の快速船をもって行われる輸送が発見されるたびに、フェイトはそれについての情報を第8軍団司令部に届ける事になった。 「フェイト上騎、ただ今第8軍団司令部より帰還いたしました」 「ご苦労。報告書は?」 「こちらになります」 「次の「クルル=カリル」出動可能時刻は?」 「明日、第四刻以降になります」 「了解した。下がってよし」 「はい。フェイト上騎、待機に入ります」 北方軍総司令部の情報参謀と情勢判断について検討しているアウレイ騎士長は、一瞬だけフェイトに視線を向けて報告書を受け取ると、すぐに情報参謀との話に戻った。 そんな彼にきちんと敬礼をしたフェイトは、自分の定位置となっている部屋の隅っこの椅子に座ると背中を壁に預けて目をつむった。 整備にめったやたらと手間隙のかかる機神「クルル=カリル」ではあったが、ほんの数十哩を往復するだけならば、半日も結界に入れて休ませれば飛行可能になる。最悪の場合でも、今すぐに召還して戦闘に参加することだってできる。だがサウル・カダフ元帥は、ヴェストラ将軍の軍団がシュリッセボルグ要塞に篭城してから、フェイトを戦闘に投入するつもりが無くなった様子であった。どうやらゴルム帝が機神「グイン・ハイファール」とともに南岸に渡海してくる可能性が、ほぼ無くなったと総司令部では判断したようである。 攻城陣地構築に専念している第7、第12軍団と違って、第8軍団は、積極的に出撃してくるヴェストラ軍を相手に激戦を繰り広げている。第8軍団は攻城陣地を構築しようとし、ヴェストラ軍はそれを妨害しようとする。 「やはり小型船を用いた輸送が邪魔だな。だが、「クルル=カリル」を出すほどの脅威かといえば、難しいところだ」 「21旅団は、敵策源のハンゲオト港空襲のための準備に入っています。やはり「連合王国」艦隊のゴーラ湾進入が防がれている現状では、他に状況を打開できる方策はないと判断せざるをえません」 「それがレオニダス参謀の評価か?」 「21旅団司令部の判断です。この二三日中に出撃許可を要請してくる可能性があります」 フェイトは、自分抜きでゴーラ湾を渡海しての空襲が計画されている事に、少なからぬショックを受けていた。彼女は、自分が「クルル=カリル」配備部隊である独立近衛第101重駆逐大隊で、最も強力な火力を発揮できる騎士であると自負している。魔導八相に覚醒した導師であり、その魔導師としての実力を戦闘で十全に活かせるよう訓練を重ねてきたつもりである。その自分を差し置いて渡洋空襲を成功させられるのか、という思いがあった。 「フェイト上騎の「クルル=カリル」を戻せとは言ってきていないのか?」 「総司令官がフェイト上騎無しでの計画立案を命じております。最悪、作戦が失敗したとしても、フェイト上騎さえ残っていれば戦局をひっくり返せると判断なされている様子です。これは21旅団司令部も了解しています」 「……なるほど、確かに1柱でも「クルル=カリル」が残っていれば、敵の機神へは対処は容易になるか」 「はい」 フェイトは、従兵に出されたお茶に口をつけながら、101の皆が無事に作戦を成功させてくれる事を主に祈った。
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/333.html
鬼をも食らうかの如き咆哮の元に打ち出された修羅の一撃が 紫紺の肉体を断ち切ろうと振り下ろされたのと―― もはや誇りも奢りも捨て去った捕食者が 無様に形振り構わず身を捩じらせて剣から逃れようと飛び退ったのは―― ―――ほぼ同時 ゴゥオッ!!という、溶鉱炉から漏れ出る炎の如き轟音を伴って放たれたその一振りは、 「ッッッッく、ぅ――」 本当に紙一重の差だった 張り巡らされた銀鎖の蜘蛛の巣から落下していく影は一体、 その紫色の髪がどちらのものかなど言うまでもなく しかして、ライダーの半身はどうやらまだ真っ二つになってはいない 彼女の身体の、胸元から右大腿にかけての火傷を伴った裂傷が かの一撃の残滓の跡を如実にあらわすのみであったのだ ――― やはり騎士は油断ならない ――― またも九死に一生を得た 敵がどのような表情をしているのか確認する術もない 今はただ、己が張った巣から叩き落されるという不覚を落下しながらに感じるのみ これはセイバーと同種の、肉を切らせて骨を絶つ一撃だ あの一瞬、決死の目の光を確かに相手は称えていた 止めを指す前に彼女の表情を見逃していれば―― 間違いなく自分はあの剣に両断されていただろう この戦法は、生身の人間には出来ない やればただの捨て身の玉砕戦法である だが、、サーヴァントならば――― 何せ埒外の回復力を誇る彼らなのだ 腹に穴が開いたくらいでは致命傷にはなり得ない 「―――、」 先ほど相手を貫いた短剣を持つ右手に付着した あの騎士の血液をペロリと舌で舐めとり、ぺっと、その場に吐き捨てる (やはりこちらが――) ヒトのそれの甘美な味わいなど微塵もない いわば 「共食い」 じみたイヤな感触に顔を曇らせ、 もはやどちらがサーヴァントなのかの確信に至るライダー どういう組み合わせなのか――? 同等の戦闘力を持つマスターとサーヴァント 興味のつきない相手ではあるが…… 危うく唐竹割りになるところだった身が木から落ち、、 否、自ら地に降り立ち、将の決死の特攻から見事、逃れるに至り そんなどうでも良い疑問は既に頭の中から消え失せた 「ぐッ、、う………!」 呻きとも怒号とも取れる声を上げたのは未だ頭上に身を構えるシグナム いちかばちかの賭けをその手に掴む事が出来なかった悔恨によるものか 手で胴体のヘソの辺りを押さえ―― それでも溢れて止まらぬ赤い液体が、賭けの代償が決して小さくなかった事を告げている それでも全身を纏うオーラを出力全開にして纏わりつく鎖を振り剥がそうとする騎士 イノシシはイノシシでも、ここまで来ると立派な魔獣だ クモの巣は獲物がもがけばもがくほどに絡まり、その動きを封じていくものだが この敵はそれすらも食い破って紫の女怪の喉笛を噛み千切ろうとしている 大した暴れ馬だ――正直、若干引き気味のライダーである こんな騎士とはそろそろ大手を振っておさらばして、 先ほどの美しく優雅に鳴いてくれそうな獲物に着手したいものである 「さようならです――猪 貴方とはあまり優雅に踊れそうもない」 檻に入れられた猛獣の如く頭上でこちらに牙を向け 今にも襲い掛からんとするシグナム しかし当然――猛獣が逃げるのを黙って見ているハンターではない 女剣士の四肢に向かって彼女は次々と短剣を乱れ打つ! 「う、、ぐ」 間接に、手足の付け根に、打ち込まれる鋭利な刃 甲冑の恩恵で貫通はしないものの少しずつ手傷を負わせている 無抵抗な騎士の肉体に降り注ぐ凶刃 それはまさに暴れまわる獲物に毒針を注入し、動きを封じる毒蜘蛛の手法そのものだ そしてライダーに壮絶な視線を向ける血化粧に彩られた相手の その首に巻きついた一本をぎりっと握り締める騎兵 「ぐ、ッ……」 気道の締まる感触に咽ぶシグナムを上目に ライダーの全身が今、凄まじいほどの躍動を見せる 「―――――ふ、ぅぅ……」 ゆっくりと、息を吸い、吐く毎に 豹のように均整の取れた総身――― 足先、ふくらはぎ、太腿、腰、腹筋、背筋、胸筋、後背筋、肩、腕 その全身の筋肉が残らず蠕動する 不機能で不恰好なパンプアップとは一線を画す それは内に凝縮されたダイヤのような筋肉が醸し出す本物の膂力の発動だ 人間には決してなし得ぬ、神にのみ許されたハイスペック身体能力を有する 女神メドゥーサの、その超膂力のままに――― 宙吊りになったシグナムを強引に引き回し そのままモーニングスターでも扱うかのように振り回し始めたのだ 「な…? く………はッ、、」 ぐん、!と身体が根っこから持っていかれるような感触に驚愕する将 その視界が初めはゆっくりと―― 徐々に、徐々に速度を増して流れて行き―― もがく肉体がGを感じ始める頃には、もはや凄まじい速度で振り回されていた さながら陸上の砲丸投げの光景だ 振り回し、振り回し、振り回し、振り回し、振り回し、振り回し 振り回し、振り回し、振り回し、振り回し、振り回し、振り回し 振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振り回し振、――― ゴガグシャァッ、!!!―― 「が、ぁぁッッ!!!!!」 周囲の木々に衝突し 粉々に砕かれる大木とひしゃげる彼女の肢体が奏でる歪な音が辺りに響いていた 紫の髪を振り乱し スラっと伸びた四肢を 細く引き締まった肉体をフル稼働させて ヒトをモノの様に、力任せにぶん回す それは紫紺の女を中心に起こる竜巻の如し 円運動に巻き込まれた哀れな大木が次々とぶち折れ、宙に舞う ほとんど肉眼では見えぬほどの回転速度となったその先端―― 白と薄赤に包まれた何かが見る見るうちに歪な赤に染まっていく BJが斬戟、打撃、エネルギー、熱量、果ては異常環境からでさえ 所有者の身を守るハイテクノロジーの結晶なのは言うまでもない だがそれが 「鎧」 である以上、必ず綻びはある 全ての状況、全ての衝撃から身を守れるのならば、それはもはや最強だ 残念ながらミッドチルダの科学力を以てしても、未だ人類はその域には達してはいない 例えば数トンの衝撃に耐えうる全身鎧を着こなしていても 高所から落下して、受身を取らずに首から落ちれば人は死ぬ 捻挫、骨折、内臓破裂―― 甲冑に傷一つなくても、中の人間に伝わる運動エネルギーは決してゼロにはならず そのショックは常に人体に影響を与える ならば――今、シグナムを襲っている衝撃力も想像を絶するものであろう 「う、、……お、ぁ…!」 振り回される 振り回される ひたすらに丸まって耐える騎士 食いしばった歯の間から赤い吐奢物が漏れ出し、両の眼から次第に光が失われていく それでも活路を見出そうと決して閉じぬ瞳が相棒のデバイスに次なる指令を送ろうと唇をわななかせるが、―― 「ふッッッ! 逝きなさいッッ!!!」 騎士を存分に叩き付け、モノのように振り回したライダーが 下半身のスタンスを目いっぱいに開き、その回転を強引に止める 地面が力場に耐えられず、ぎゅるりと歪に歪むほどの力 並の人間ならば己が生み出した運動エネルギーで全身が捻じ切られてしまうだろう だがミチミチ、と軋みはすれど、彼女の肉体がひしゃげて砕ける事はなく その腰を極限まで捻り込んで地を食む騎兵の両足 短い腰巻きから伸びた大腿を惜しげもなく露出させ しなやかに捻り込まれた肢体は究極の機能美を思わせ まるで猫科の動物の跳躍の瞬間を思わせる、それはヒト型の極みの美しさ そして軸足が地面を抉り取るほどに溜めた力を一気に上半身に送り込み―――騎士を宙へと投擲したのだ! 「ぐ、、ああっ……!!」 放物線をまるで描かず、地上から30度の角度で 弾丸のように上空へと打ち出されるシグナムの肉体 空気を切り裂いて、木々を打ち倒しながら 自身がサーヴァントを追って来た道を帰るように森の外へ投げ出されていく そして、、 豪快無比な遠投を決めた紫紺のサーヴァントもまた その地点で自身の機能に酔い痴れているような事は無い 既に彼女は行動を開始 今まさに自身の手で打ち出された対象をそれに勝るとも劣らぬ速度で追撃 紫の美獣の過酷な肉体連続仕様に悲鳴を上げるかのように 彼女の全身の傷から、まるで高揚するかのように湯気が立ち込める それは――赤い霧のように立ち上る、彼女自身の血液が霧散したモノだ それが音速を以て駆け抜ける彼女の周囲に立ち上り、そして前方に、、 ――― 円形の魔方陣を形成していく ――― 歪に避ける彼女の口元 それは彼女自身の鮮血によって描かれる真紅の魔方陣 先ほどは不発に終わったが……今度は遮る物など何も無い! 抜けた森の外でトドメの一撃を打ち放つべく、、 「貴方はいらない……塵も残さない―――」 その紫の肢体が音速を超えて駆け抜けるのであった ―――――― 間奏 3 ――― 今、天秤は再びサーヴァントへと傾きつつあった ライトニングのコンビネーションは上々 狙いも秀逸、ミスをしたわけでもない だが――最善を打ってなお不運に見舞われるのが戦場である そして慣わしに加えて、やはり相手があまりにも強力な敵である事を加味せねばならない 返す返すも普通ならば終わっていた勝負なのだ だが「彼ら」を相手取った場合、敢えて言うならば勝負をかけるのが早すぎたのかも知れない どのような不意を打とうと、致命の一撃を与えようと それは逆に言えば未だ一撃―― この相手はそう簡単に一刀の元に斬り伏せることなど叶わない そんな怪物達を向こうに回し、一撃、二撃のクリーンヒットで 優位に立とうと思ったのがミスであったのか…? 今ここにヒトを超えた彼ら――サーヴァントの反撃が始まる 姑息な戦術など真っ向から押し返し、踏みしだく 神話の時代に生きた闘士と怪物の力を―― 伝説にまでなった、その所業を垣間見る事になるのだ ―――――― Lightning vs Lancer 3 ――― それは一見、開始より変わらぬ攻防の風景を綴ったものに見えた 「ええいいっっ!!」 穏やかに紡げば歌姫のような美声を、彼女は喉の奥より張り上げて 華奢な肢体にまるで合わぬ強大な刃を振るい続けるフェイトテスタロッサハラオウン 初動よりまるで速度の落ちぬ剣戟は相も変わらず五月雨の如く暴れ狂い 場を雷神の坩堝へと落とし込んでいく 彼女自身の移動速度も相まって、もはや戦場のアンタッチャブル 接触不可 と化した魔道士が 目前の敵を屠ろうと惜しみない戦技を繰り出していく そう、そこまでは同じ――最初と変わらない―― 違うのは、、その相手が防戦一辺倒ながらも 初めは彼女の剣に押されて後退を余儀なくされていたのに対し 今、中央にその身を残し――場を拮抗させているという事実 「―――、」 「う、ううっっ!!?」 彼女の雷迅の太刀を紙一重でかわし、紅き閃光がそれを追いかけるように繰り出される ガチュン、!と鈍い音が場に響き、途端、身体を大きく流されて体勢を崩すフェイト 二撃、三撃と繰り出したザンバーを完璧に受け流され、打ち返される その反動で軋む左肩の激痛が彼女の表情を苦悶に歪ませる 指の先まで痺れる衝撃……ただでさえ、空振りが一番堪えるというのに、、 そこにランサーの打ち込みが加わり、もはやリカバーの効かぬ完全な崩しとなってフェイトを苛んでいく それでも振り返しの刃を相手に叩きつけるフェイト 明らかに今までより一拍子遅れたその薙ぎ払いを悠々とスウェーバックでかわす男 戦況は一変した 威力と速度で押し込んでいたフェイトを 技術と速度で押し返すランサー 何度か上空に上がろうと考えたが、これほどのクロスレンジでは無理だ 空へ上がろうと脇を晒した瞬間、全身を穴だらけにされるは必定 槍兵とて彼女達の空へ上がる呼吸は烈火の将との戦いで織り込み済み むざむざと上空へ上がらせる筈もない ややもすればこのまま一気に崩されてしまう趨勢を感じつつある執務官であったが―― 心胆に感じる寒いものを握り潰すかのように、彼女は己を奮い立たせて場に踏み止まる ――そう簡単に反撃を許してたまるか! 当代最強クラスの英霊に果敢に打ち込んでいく魔道士 そしてそれを超絶技巧によって往なす男 今度は左上方に大きく弾かれ、流されるフェイトの全身 (くうっ…!) 相手は――徐々に摺り足でこちらの間合いを犯してくる タイミングを計って一撃で仕留める心積もりか…!? (……させないっ!!) 今はまだ槍の間合いよりこちらが勝っている だから相手の踏み込みを寸での所で留めておけるが、これ以上接近されては危険だ 何としてでも押し返さなければ…! 決して激しい性格ではないが、この金髪の魔道士の負けん気の強さは健在だ ザンバーフォームはシグナムと磨き上げた自分の自信の源となる技法 そんじょそこらの相手に遅れを取るわけにはいかない 初めから非常に強力な相手だという事は予想がついている 苦戦必至の認識を予め持っていた彼女故に、ここで敵の攻勢に浮き足立つ事はない そしてここでフェイトが更なるバリエーションを見せる 「……! ちっ!?」 幾度目かの攻防でまたも大きくバランスを崩したフェイト しかして踏み込んだランサーが忌々しげに舌を打つ 何と崩された体制に逆らわず、フェイトはそのまま宙空に跳躍 浮いた体が反転し、捻りを加え――ムーンサルトの要領で空にウルトラCの軌道を描く そして黒衣のBJがその回転のままに、斜め下からの掬い上げるような巨剣の一撃を男に見舞ったのだ 予期せぬ角度からのまさかの切り返し 何と今度は空中で体を寝かせながら、あの剣を振るってきたのである まるでゴルフのバンカーショットだ 間を詰めようとした男が再び後退するも、地面ごと抉る豪快なフルスィングに土砂ごと吹き飛ばされる 止まる事を知らぬ高速扇風機さながらの剣は ここに来て縦横無尽のバズソーと化した ふざけ過ぎである もう突っ込む気も失せたという状況だ 空中で、逆立ちしながら、身の丈を超えるアレを振り回しやがったのだから、、この娘は 明らかに慣性と重力の法則を無視した動き―― あんな出鱈目に真っ正直に対処していたら 一瞬でその身を真っ二つにされてしまうだろう 「まだまだっ!」 果たして一時は押し返されるかと思われた形勢を、そうはさせじと打ち返すフェイト きゅっと下唇を噛む仕草に彼女の確固たる戦意が覗いて見える この強い騎士に対し、あくまで打ち合いを臨む気構えなのだ そして――事実、打ち合えている フェイトの剣は決して男に劣ってはいない 昂ぶって行く気勢に高速回転を重ねる思考 魔力回路は焼きつきそうだけど、このまま攻め続ければきっと――勝てる 「―――なあ、提案なんだが」 (!?) そんな高揚に高揚を重ねる戦場に今 男が場違いな、緊張感のない声を発する ねずみ花火のように縦横無尽に動き回りながらの会話である 通常ならば音の類が彼らの耳に追いついてくる事はないが―― 同じ速度で動く者同士に限り、互いの音を交換し合う事が出来る 互いに空気の摩擦でその身から蒸気を発する二人 荒くなった息を整えようともせずに行われるハイスピードのコミュニケーション 「……聞こう」 フェイトが手を全く休めずに問い返す 敵が対話を持ちかけてきた以上、無下には出来ない この局面で声をかけられるとは思えなかっただけに意外の念が強いが… 敵が果たして何を言うのか、注意深く間合いを計りながら耳を傾ける執務官 対して、、 「――――チェンジだ」 「……何?」 「さっきの騎士の姉ちゃんと変わってくれねえかな」 ガィィィン、!と互いの剣と槍が交錯し 此度初めての鍔迫り合いとなった両者 眼前――気だるげな面持ちの男が放った言葉が、、、これだった ―――――― 「どういう意味だ……?」 対峙を果たすフェイトが訝しげな表情を眼前の男に向ける 「言葉通りの意味さ――これ以上は時間の無駄ってこった」 残るスタミナを度外視した勇猛果敢な攻めを見せる彼女 空中での凄まじい軌道をも使いこなし、未だランサーに付け入る隙を与えない だというのに、、敵はあっけらかんとこんなふざけた事を言ってのけたのだ 「いきなり相手が変わっちまって済し崩し的に相手をして来たが…… 俺としては引き続き、あの女――シグナムと続きがしてぇ お前さんとはもういいわ……そっちもさして戦う理由もねえだろ?」 「ふざけた事を言う……理由も何もいきなり襲ってきたのはそっちじゃないか…?」 「あ? ああ、そういやそうなんだが…… ともかくチェンジだ――さっさとあいつを呼んで来な」 いきなりの申し出に戸惑うフェイトだったが その視線は変わらず相手の表情を鋭く見据えている 戦闘中止の申し出ならともかく……指名制の盛り場では無いのだ 戦いの最中に別の人間を呼んで来いなどと、ふざけるにもほどがある 「私では役不足とでも言うのか……?」 「役不足というより――趣向が合わねえ 現代じゃ男と女でも気心の知れない者同士では付き合えんと聞くが… まあ、そんな感じか?」 「貴方とそんな関係になるつもりはない…!」 鍔迫り合いを圧倒的な出力で制するフェイト やはり槍と巨剣ではこちらに分がある 再び10メートルほど相手を吹き飛ばし、追うように攻め立てる 「そうむくれんな、、もっと分かり易く言うとだな――― 伽の時、技術では申し分なくとも心の通わん相手と交わうのは気が進まねえだろう? まあ、俺はそっちではあまり好き嫌いはないんだが…」 「なっ……」 カァ、っと目元まで真っ赤になるフェイトである 「わけの分からない事を言うなっ!!!!」 「そうか? 分かりやすく言ったつもりなんだがなぁ」 「黙れっ!!!」 「うおっとっ!」 加速した刃が胸元を掠り、血相を変えるランサー ジジジ、と焦げ臭い匂いを発する胸の傷跡を指でなぞり――ペロリと舐める 「凄え切れ味だなオイ――」 「下らない挑発をする人には見えなかったけれど……私の買いかぶりのようだ、、 こちらの機先を制するための言葉だとしたら、無駄な事だよ…」 「見た目に寄らず気が強いな でも、お前さんも――うすうすは感じてるんじゃねえのか? ……そろそろ潮時だってな」 「負け惜しみにしか聞こえない…… 貴方の槍はまだ一度も私に触れてさえいないというのに…」 「触れてからじゃ遅いだろ――じゃ、言うが まともに間合いに入ったら、俺とお前……勝負になると思うか?」 「………な、何、、?」 「お前さん――――斬り合いが専門じゃねえだろう?」 「っっ!!!」 再び敵に踏み込もうとしていたフェイトの足が今、完全に止まる 冷や水を浴びせられたような衝撃が彼女の全身を襲い、硬直したように立ち尽くす 先ほどの左肩の怪我を言い当てられた時とは比べ物にならないほどの寒気―― 極寒の地で丸裸にされたような感覚に、フェイトは動揺を抑えるので精一杯だった そう、、先も言ったように彼女は剣士ではない フェイトはあくまでミッドチルダ式 「魔道士」 なのだ 本来、騎士とまともに打ち合える位置にいる人間ではない これが数ある不安要素のもう一つの要因であった このフルドライブ――バルディッシュザンバーこそ 剣の姿を借りただけの、フェイトの巨大な魔力の塊 ほとんど物的重さの無いそれは膂力を必要とせず、痛めた腕でも変わらず発動出来る魔法行使の賜物で ブリッツアクションと呼ばれる手足の稼動速度を速める移動魔法によって更に加速させて打ち出す れっきとした「近距離魔法攻撃」なのだ それがたまたま「剣」という形を取っているが故に 「剣技」 に見えているだけに過ぎず―― 彼女のそれは本来、剣術と呼べる代物ではない 元より男のセオリーに当て嵌まる筈が無いのだ だからこそランサーは 「剣術」 を使うシグナムには100%対応出来たが 最初、フェイトの魔法攻撃にまるで対応できずに窮地に陥った これがフェイトの導き出した勝算―― コテコテの騎士を相手にした時に行う、本当の意味での「奇襲」だったのである 本来、ミッド式魔法では不得手とされる近接魔法にて 彼女が騎士の間合いを徹底的に研究し、その利点を追求し 欠点をスポイルして出来上がった規格外の武装戦術こそがプラズマザンバーなのだ それは「剣術」ではなく、謂わば「対剣術用近接兵器」 騎士のような接近戦特化の相手を完封するために編み出したのが巨大なザンバーフォルム そして研鑽を積み、練り上げた彼女のその決戦魔法こそ この槍のサーヴァントをして苦戦たらしめるほどに凄まじいものであったのだ それは恐らく、自分の距離を殺さずに剣や槍に相対した時どうするかを 数万時間を越えるシミュレートの元に構築した珠玉の戦術なのだろう 「どうして……分かった…?」 「んなもん見てりゃ分かる こちとら生涯を斬り合いで終えた身だぜ」 防御に身を任せ、じっくりと観察した結果――男は理解した 巨大な剣を構え、自分を苦しめた相手が その実……近接が苦手なのだという事を この超・攻撃的なフォルムと凶悪な武装が、相手の近距離を徹底的に潰すための代物だという事を 自身の全くお目にかかった事の無い剣技 巨大な得物を矢継ぎ早に繰り出す技法 だが、問題はそこではなく――― この相手には肝心の剣術における王道――セオリーを守ろうという色が全く無い 「斬り合い」をしようという感情が、その剣から感じ取れないのだ 「お嬢ちゃんの持ってるその大得物な……使い方を間違えてるぜ? 大剣はそうやって使うもんじゃねえんだよ」 大剣の怖さは一撃で相手を切り捨てる事にある 裏を返せばその巨大重量故に、一撃を外した後のフォローが全く効かず 懐に入られれば自身の死を意味するのは先に記した通り まさに伸るか反るかのハイリスクハイリターンの武装だと言えよう 故に―――大剣使いの覚悟は凄まじい その一撃は武装の重さ以上に、使い手の命の重さが乗り 不退転の覚悟と魂の篭った防御・回避不能の無双の一撃を生み出すのだ つまり 「一発で決めなければ自分が死ぬ」 という背水の剣――それこそが大剣の極意 だがこの相手の武装は、初めから………リスクを捨てている だからこそ物理的な重さこそ大したものだが――芯には響かない 「だからお前さんの攻撃はこの槍を折るどころか、軋ませる事すら出来なかった 嬢ちゃんの剣にはな――――覚悟が足りねえんだ ぶち壊せるはずがないんだよ……こいつをな」 究極の一撃というものは結局、幾千・幾万年と練り上げられたセオリー通りの型の中から生まれる 形だけ真似たところで――その武器の真の力は得られない 「極めてもいねえ武器を持ち出して俺とやろうってのがな…… 本当に――舐められたもんだぜ? なあ、そこんトコ、どう思うよ姉ちゃん」 「………終わりですか?」 「あん?」 男の言葉にしばし沈黙していたフェイトが 無遠慮に指摘してきた自身の欠点を悠々と聞き、その答えを静かに紡ぐ 「凄い慧眼だとは思うけれど……だから何なのか?、としか言えない 私の欠点を言い当てて勝ち誇っているつもりなら 残念ながらそんな事は百も承知で私はここに立っている」 「勝ち誇ってるわけじゃねえんだが――剣士でも無い奴に斬り合いは望むべくもないだろうよ? さっきの女騎士はありゃ生粋の剣士だ 適材適所って言葉通り、相応しい相手同士で殺し合うのが筋ってもんじゃねえのかい?」 「理由にならない……確かに私は剣術が専門では無いけれど それで貴方を圧倒してた事は事実だ」 (まあ、実際凄えけどな……嬢ちゃんの技は 未だにどういう原理でああなるのか分からねえ…) ボリボリと後頭部を掻きながら冷めた目を相手に向けるランサー おっとりした顔の娘だが、案外に強情で困る どう言えば納得するものか――と悩む男にまたも語りかけてくる相棒だったが、、 「………お前は黙ってろ」 「何?」 「いや何でもねえ……こっちの話」 たまの独り言が目立つ男である 何やら槍とぼそぼそ会話をしているようで怪しげな事この上無い 「じゃあはっきり言うわ――お前さんとやっても面白くねえんだよ 二対ニで丁度良くバラけたんだから 嬢ちゃんは引き続きライダーとでもやっててくれや」 「……っ!!」 これが侮辱で無いなら一体、何なのか… バルディッシュの柄を握る両手が、ぎりっと軋む 激情に身を焦がすタイプではないにせよ バトルマニアと称される彼女がこんな事を言われて悔しくないわけがない 「……断る」 ここに相手をキッと睨みつけ フェイトは相手の軽口を断固として切り捨てた 「ほう――どうしてだ? 何か俺に恨みでもあるのかい?」 「ライダーはシグナムによって今頃、倒されている だから私が相手をする事もない そして貴方がシグナムと闘う事ももう無い……」 巨剣を肩に担ぎ上げて、男に相対する金髪の魔道士 その肩口から一気にザンバーを振り下ろし――豪壮に今一度、正眼の構えを取るフェイト 「何故なら……貴方は私に倒されるからだ」 その佇まいは凛々しく美しく、表情には一切の淀みの無い意思が灯る この魔道士のどこに、敵に侮られる要素がある? 歴戦の強者ですら息を飲む貫禄と戦意 槍兵を相手に一歩も引かぬ気迫が、今のフェイトにはあった 「……聞き分けのないお嬢ちゃんだ」 「話を聞く用意ならばある 降伏し、この凶行の意図と経緯を話す気があるのなら、管理局はいつでも話を聞く」 「――――死ぬぜ?」 「残念ながら勝つのは私だ」 「そうか――ならばもう何も言うまい」 相手の正眼に対し、後ろ手に構えた槍を頭上で一閃 前方に一閃、、周囲に華麗に回転させ ズシン、と――重心を低くして構える槍のサーヴァント 「実はな――さっきまでのは方便……半分は褒め言葉だったんだわ」 その真紅の切っ先は真っ直ぐに、フェイトの正中線を向いている 先ほどまでとは明らかに違う――それは槍兵の攻撃主体の構え 「剣士でも無い者に斬り合いを望むべくもないが、アンタの技量は並の剣士を遥かに上回る 覚悟なき者に必殺は宿らないが、アンタは別の意味で確固たる信念を持っているようだ 今、俺の言った事はその確認の意味も含めての事―――気を悪くしたなら謝罪するぜ」 槍兵は魔道士の巨剣に再び立ち、最後に一言―― 「だがお前さんのような者には逆立ちしても望むべくもないものがある こればかりはどうしようもあるまい…… もし生きてたら、この言葉の意味――よく考えるこった」 こんな言葉を残し、フェイトとランサーの短い問答は終わりを告げ―― 直後、先ほどまでの激戦が嘘だったかのように、、 二人の戦いはほどなく決着を見るのだった――― ―――――― 勝敗の天秤は一時はこちらへ傾き 向こうへと寄っていき、またこちらへ戻る そんな危ういバランスの元に今までは拮抗していた だが――今、その拮抗を強引に崩す力が働く 「―――――行くぜ」 ランサーがその場で無造作に槍を振るい――己が足元に四つの傷をつけていく カツ、カツ、と乱暴に槍で穿った箇所が赤い歪な光を放ち 男の周囲を赤く染める (……!) それが何かの儀式か詠唱かは分からないが ともあれ男の施す何らかの攻撃方法には違いない いつでも、何が来ても斬って落とす……その気勢と共に身構えるフェイト そしてそんな彼女に向かって―― 赤い魔方陣から一歩踏み出した槍兵は そのまま、ズカズカと無造作に! フェイトの方へと歩み寄ってきたのだ! 「な……」 何をする気か――? 敵の意図が分からず、対応出来ないフェイトに対し、 歩み出し! 歩み出し! それが助走のように次第に速度を強め! そのまま弾丸のように地を蹴り 己自らを槍と化して彼女に向かって突進を開始したのだ! あれほどの猛攻 あれほどの剣戟を見舞われながら その渦中へと無策で、、ほぼノーガードで突っ込んでくる男 (くっ……!) 息を呑むフェイト 何をするかと思えば、ただの無謀な特攻!? 正気の沙汰とは思えない…! しかし男の野獣のような相貌が危険な光を灯して煌く その殺気は相対するだけで心臓を握り潰しかねないほどのものだ それが超速でこちらへと突撃してきたのだから 相手の目には巨大な魔獣か、千の軍隊が、こちら目掛けて突撃してきたように写るだろう 「おおおおおぉぉぉおおおおおおあああッッッッ!!!!!」 そして戦場を切り裂く裂帛の咆哮を挙げて駆けるクランの猛犬 人外の身体能力に加え、教導隊の熟練の技をも揺るがしかねない絶技を併せ持った相手が ついにここに勝負をかけてきたのである